おはようございます。今日はあたたかいのですが、雨が降っており、桜も散ってしまうのではないかと心配されます。それよりも、株式市場は先週末に大きな下落となり、この下落が今週も継続するのかどうかが注目されます。米雇用統計など経済指標は好調であり、特に売り急ぐことでもないのでしょうが、利上げが遠のくとの見方もあり、円高要因ということで売られそうです。
為替次第と言う気もしないでもないのですが、為替も株式市場に連れて円高になった面もあり、大きく下落した要因は目先の需給、特に先物に売りが出るかどうかと言うことなのでしょう。先週末は大きな下落になった割には出来高も少なく、セリングクライマックスと言う感じでもないですが、逆にちょっとした持高調整に押されただけで本日から本格的に新年度入りと言うことでここから切り返すということもありそうです。いずれにしても目先の先物の動向に注目と言うことでしょう。
週末の米国株は堅調でしたが、原油安や円高に振れたことで信用収縮=リスク回避の懸念が強まり大幅下落の反動もあまり期待できそうにありません。ただ先物のまとまった売りが出なければ、逆に買戻しを急ぐことになり、為替も株価についていくということで円高一服となって、さらに買われるというように意外高となるかもしれません。底堅さが見られなりとさらに売り込まれることになるのでしょう。
1万6000円水準を意識するところでは下げ渋り、底堅さがみられると買戻しも入ると思います。一気に1万6000円水準を割り込むということはなさそうですし、1万6300円水準まで戻れば一気に1万6500円水準まで戻すことになりそうです。
本日の投資戦略
先週末は大きな下落となりましたが、日銀短観を要因に挙げている向きも多いようです。ただ、日銀短観が悪いことはある程度分かっていたことですし、景気が悪いなかで円高が進むということもちょっと違和感があり、本当のところは単純に持高調整の売りに対して、売りが売りを呼ぶ格好となったということでしょう。
昨年8月の急落や今年1月の急落も同じパターンで、この大きく下落するパターンはここ数年見られる傾向と言っても良いと思います、何がどうしたということでなく、理由は様々、ある時は中国がどうしたということであり、ある時は米国の利上げがどうしたと言われ、そしてある時はギリシャだキプロスだということで売られるということでしょう。こうなるとどこまで下がるかと言うよりはどこで売りが止まるかということであり、売りが止まるかどうか、特に先物のまとまった売りが止まるかどうかを見て判断することになりそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 <現・ アルゴナビス > 、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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