それにしても売りが止まりません。単純な持高調整なのではないかと思っているのですが、いつものように「売れば儲かる」と言うような売りも多く、上値を押さえているのだと思います。最後は急騰で終わるというのがお決まりですが、急騰でしっかりと損切りできれば問題ないということで売れるところまで売るという事なのだと思います。
こうした時は理由を探して歩くよりは下げ止まるまで、急騰するまで我慢して待っているか、さっさと損切りをして戻り始めたところで買い直すということで良いのだと思います。何もむきになって売りに付き合うこともないと思いますし、追証の心配をしながらあせらずに待つということで良いのだと思います。
米国株安や円高を受けて売り先行となりそうです。それでも日経平均先物の夜間取引やシカゴ市場では下げ渋る場面もあり、昨日までのような先物のまとまった売りが出なければ下げ渋りからの反発も期待できそうです。ただ、昨日までのように先物にまとまった売りが出るようであれば、昨日同様に下落が続くのでしょう。6日続落となった後だけにさすがに下げ渋り、買戻しなどを期待しても良いと思います。
1万6000円水準をあっさりと割り込んでしまいました。これまでの急落局面と全く同じような状況ですが、いったん下げ渋る、下げ止まると一気に戻すことになりそうです。1万6000円を割り込んだことでの達成感が出るかどうかと言うことですが、とりあえずは1万5500円水準を大きく割り込むことはなさそうです。
本日の投資戦略
引き続き先物主導で大きな下げとなっています。夜間取引などでも下げ渋りは見られるものの買戻しを急ぐ動きもなく、本日も冴えない展開となりそうです。センチメントが悪く、買い気に乏しいということであり、いつもの急落時と同じで買い向かう投資家がおらず、誰もが「売れば儲かる」というような感じで売り急ぐということなのでしょう。
それでも、いったん下げ渋りとなり、底堅さが見られると下落時と同じように特に何がどうしたということでもなく急騰となるのだと思います。またぞろ、どこかで大きく急反発となることもあると頭に入れて対処していても良いのだと思います。1万5000円水準まで買い下がるというようなことで急反発に備えれば良いでしょう。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・
アルゴナビス
)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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