おはようございます。先週の日本市場は動きがなかったという感じですが、大きく動くことが当たり前となった感が強いなかで逆に新鮮な雰囲気ではないかと思います。個別には大きく上昇するものもみられ、そうした銘柄を「当てる」ことができれば、結構儲かるのでしょうが、「当てる」ことはできても「当て続ける」ということはほとんど不可能でしょう。
「テンバガー」を見つけるよりはしっかりと安値圏で買って持っていて、結果「テンバガー」ということが良いのだと思います。資金効率や気持ちの問題も含めて投資と向き合っていくということも大切でしょう。株式投資はやはり「投機」などよりも「投資」の方が楽しいと思います。
本日の日本市場は週末の米国株が堅調、為替も円安となったことから買い先行となりそうです。G7財務相・中央銀行総裁会議では何が決まったということでもないのですが、サミットを控えて財政出動期待は根強く、堅調な展開が期待されます。何に期待するということでもなく、米国で半導体関連銘柄が買われていることから、日本でも電子部品株などが買われることになりそうです。
16,800円を目指す動きになりそうです。16,500円~17,000円水準での動きとなるかどうかというところですが、17,000円を意識したところでは上値も重くなりそうですし、16,600円を割り込んでは売り難さも出てきているということです。為替次第ということでしょうし、為替の動きに連れての先物動向で方向感が出てきそうです。
本日の投資戦略
いつものことですが政治で株価の方向が決まるということは少ないような気がします。金融政策には敏感に反応するのですが、長い目では政策次第ということなのでしょうが、具体的に何がどうしたということでもないときは反応は鈍いと思います。○○関連ということで大騒ぎしても、実際にどこの企業にどれだけメリットがあるのかをしっかりと調べる必要もありそうです。
米国での景気回復がしっかりとしてきた感じです。半導体製造装置大手の好調な決算を見ると日本でもスマートフォンがどうしたといって売られすぎた電子部品株なども再度注目されそうです。半導体製造BBレシオも5か月連続で受注が出荷を上回っており、受注が好調ということはそれほど景気も悪くないということなのでしょう。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・
アルゴナビス
)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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