趣味と実益を兼ねた優雅な投資
昔から女性を魅了してやまず、富裕層の投資商品としてもクローズアップされているもの、それがダイヤモンドだ。特にここ10年ほどは、中国やインドの富裕層の買いで値上がりに拍車がかかっている。
ダイヤモンド投資とはどのようなものなのか、その世界をのぞいてみよう
世界最古の投資商品 ダイヤモンドの魅力
歴史上最も古い金融商品とも言われるダイヤモンドは、金にも匹敵する現物の有形資産だ。インフレヘッジの代替商品として、富裕層の投資アイテムとして完全に確立した存在となっている。
2014年をピークに国際価格が1割ほど下がっているダイヤモンドだが、2005年から2014年までの10年で67%値上がりした。さらに、1960年以降の超長期でみると、年平均14%ほどの値上がりをしている。
無色透明の輝きが魅力とされるダイヤモンドだが、天然のカラーダイヤも存在し、コレクターズアイテムとなっている。カラーは、ピンク、ブルー、グリーンの人気が高い。世界で産出されるダイヤモンドのほとんどは、ブラウンやイエローで、産業用に使われることが多い。そのため、イエローは投資商品としてはあまり人気がない。もっとも人気のあるピンクダイヤモンドは、2005年から2014年までで3.6倍、ブルーダイヤモンドも1.6倍となった。一方で、イエローダイヤモンドは0.5倍に値下がりしているので、投資する場合には色が重要である。