日産,キー閉じ込み事故,熱中症
(写真=Thinkstock/Getty Images)

日産自動車 <7201> は本格的な夏の到来にあたり、子供やペットの「車内放置」による事故を防ぐために、熱中症とかけた「#熱駐症ゼロプロジェクト」を発足した。同社はその一環として、車内放置の危険性を訴える動画の公開やSNS等での情報発信に取り組んでいる。

ちなみに、JAF(日本自動車連盟)によると昨年8月に出動した「キー閉じ込み」の救援で、子供が車内に残されたままの事例は全国で236件、このうち緊急性が高いと判断し、通常の開錠作業ではなくドアガラスを割るなどして子供を救出したケースが6件もあった。

読者の中には「自分は大丈夫」と考えている人もいるかもしれない。しかし、キー閉じ込みトラブルは「つい、うっかり」が起因となるケースが多く、予断は禁物だ。

今回は、キー閉じ込みの原因と対策を紹介しよう。

わずか15分で危険なレベルに

キー閉じ込みで一番怖い季節が、真夏である。2012年夏にJAFが実施した車内温度の検証テストによると、気温35℃の炎天下に駐車した車内の熱中症指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険なレベルに達した。乳幼児は体温調節機能が未発達で、特に注意が必要となる。

ちょっとの間だから、寝ているからといって車内に子供を残して離れると、「キー閉じ込み」のトラブルではなくとも、熱中症を引き起こす事故になりかねない。JAFが2011年に行った調査では「子供を車内に残したまま離れたことがある」と回答した人は、全体の28.2%を占めていたが、高齢者やペットも同様に気をつける必要がある。

キー閉じ込みを起こす原因

キー閉じ込みが、JAF救援のトップクラスの原因となっているのは、なぜだろうか。皮肉なことに、キー・システムのデジタル化が理由の一つとなっている。

「キーレスエントリー」の普及によってドアノブでロックする習慣が減ったうえ、最近ではポケットに入れておくだけでドアの開錠からエンジン始動までを可能にした「スマートキー」が軽自動車から高級車まで幅広く採用されるようになった。閉じ込みそうになってもドアロックしないような仕組みにもなっているのが特徴だ。

しかし、問題はキーに内蔵している電池である。電池の消耗で「スマートキー」が作動しないこともあるのだ。デジタル・キーのおかげで、鍵の開閉に関して意識が薄くなっていることが「キー閉じ込み」のトラブルを招いている。