救援要請の半分以上が女性ドライバー

そのほかの原因として「ヒューマンエラー」も指摘される。通常と異なる行動が原因となって、車内にキーを置き忘れてしまうというものだ。

もっとも高い原因としては「持ち出す荷物があった」「荷物などで手がふさがっていた」「車外に出るまでに何か用事をした」などによる、一連の動作の中断が挙げられ、寄与率は18%となっている。

2番目は「車外に気になる人(物)がいた」「クルマを離れてからその次にすることについて何か考えていた」「目的地・駐車場所・電話など、何かを探していた」などの「次の考え事」で寄与率は16.1%だ。

3番目は「仕事や家族、予定などの考え事をしていた」「疲れを感じていた」「 運転中、気がかりなことや心配ごとがあった」などの「他の考え事」で寄与率は11.7%となっている。読者の中には、なんとなく思い当たる節がある人もいるのではないだろうか。

JAFに救援を要請した人の性別を見ると、女性ドライバーが半分以上を占めている。この点については、子供と出かける頻度が高いうえ、男性がポケットにキーを入れるのに対し、女性はハンドバックなどにキーを入れていることが多いこと。リモコンキーの電池交換を知らない人が多いことに起因すると見られている。

キー閉じ込みをしてしまったら

このような状況に陥らないためには、車外から鍵を用いてロックする事を習慣づけたり、スペアキーを携帯するか、車外のどこかに隠すことが、有効な対策として挙げられる。

だがもしも、誤って閉じ込めてしまった場合には、速やかにJAFに救援を依頼しよう。昔のクルマと異なり、最近のクルマは盗難防止構造になっている上、ドアの内側にはパワーウインドウなどの電子部品が内蔵されていることがあるので、焦ってこじ開けようとすると、別のトラブルを招きかねないからだ。

真夏の車内に閉じ込められる危険性を十分理解し、確認を怠らないことが必要だろう。(モータージャーナリスト 池谷真子)

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