サラリーマンの生涯年収が3億円弱という話をよそに、テニスプレーヤーはその10倍を1年で稼いでいるようだ。日本が誇るテニスプレーヤー、錦織圭選手は年収34.5億円だという。

賞金に加え、スポンサー契約も 1位フェデラー選手は驚きの69億円

プロ選手の世界は争いが激しく、勝ち続けることは非常に難しいが、厳しい戦いを制した選手達には、相応の報酬が与えられる。テニスも例外ではなく、スイスのロジャー・フェデラー選手の年収は、日本円にして70億円弱とされる。米経済誌フォーブスの「プロテニス選手年収ランキング」には、そうそうたる面々の高額年収が並んでいる。

1位:ロジャー・フェデラー(スイス)
年収総額:6780万ドル(約69億8500万円)賞金総額:780万ドル(約8億360万円)

2位:ノバク・ジョコビッチ(セルビア)
年収総額:5580万ドル 賞金総額:2180万ドル

3位:ラファエル・ナダル(スペイン)
年収総額:3750万ドル 賞金総額:550万ドル

4位:錦織圭(日本)
年収総額:3350万ドル 賞金総額:350万ドル

5位:セリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)
年収総額:2890万ドル 賞金総額:890万ドル

6位:アンディ・マレー(イギリス)
年収総額:2300万ドル 賞金総額:800万ドル

7位:マリア・シャラポワ(ロシア)
年収総額:2190万ドル 賞金総額:190万ドル

8位:スタン・ワウリンカ(スイス)
年収総額:1740万ドル 賞金総額:640万ドル

9位:アグニエシュカ・ラドワンスカ(ポーランド)
年収総額:1020万ドル 賞金総額:520万ドル

10位:キャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)
年収総額:800万ドル 賞金総額:100万ドル

注目すべきは、日本が誇る錦織圭選手が4位にランクインしていることだろう。10位のキャロライン・ウォズニアッキ選手に次ぐ若さで、堂々のトップ5入りを果たした。驚くべきは、去年の7位からのランクアップで、まさに破竹の勢いである。

リオ五輪でも銅メダルを獲得するという、輝かしい成績を残したが、なぜここまでジャンプアップできたのだろうか。

錦織選手の年収がジャンプアップしたワケ

2011年にテニス世界ランキング30位へ入り、日本人男子の記録を更新した錦織。13年には11位、14年にはマイケル・チャンコーチの招へいで技術力向上に加え、メンタルが鍛えられ、5位までランクアップした。15年には最高ランクを4位まで上げており、それに伴い賞金の額も増えてきている。

スポンサー契約料が上がっていることも、年収ランクアップに大きく貢献している。リオ五輪でR.ナダル選手を下し、日本人選手として96年ぶりの銅メダルを獲得したのは、記憶に新しい。銅メダルがもたらした広告価値は、大きいだろう。