活用するために分析を 筆者の場合

そのために、2週から1カ月の間に1度、分析をしてほしい。

調子が良い時を青信号、少し調子が崩れてきた時が黄色信号、疲労や不調を自覚できた時を赤信号とし、それぞれでの「起床」「食事」「仕事」はどのような特徴があるか、傾向が出てくるはずだ。

例えに私の傾向をあげると、青信号は「寝起きすぐに頭がスッキリ」「3食しっかりと食べられる」「落ち着いて、ミスをせず仕事ができる」。これが少し疲れてくると、「起きてから10分ほどボーッとする」「甘いものが欲しくなる」「必要以上に張り切る」といったストレスサインが出る。これが黄色信号だ。さらにケアせず過ごしていると、「起きても30分以上頭が回らない」「朝食の量が減る」「夜に蕁麻疹が出る」「注意力が低下し、小さなミスが増える」といった赤信号が現れる、といった具合だ。

黄色信号は、対処が必要なタイミング。分かって以降は、この段階で睡眠時間を増やしたり、気晴らしをしたりすることで、心身のケアをすればよい。

こんなメリットもある

さらに、睡眠時間と労働時間に着目してみよう。青から黄色に変わるときの睡眠時間と労働時間はそれぞれどれくらいだろうか。これを知っておくと、今後のストレス予測に活用できる。

仕事の繁忙期や付き合いの増える年末などは、自分でコントロールできない予定が増える上に、心身への負荷も大きくなりやすい。しかし、予めどの程度まで無理が利くか把握しておけば、数週間単位で、どこかにストレスケアの予定も組み、元気に乗り切るスケジュールを立てることが出来るだろう。

新しい思考法やスキルを身につけるには、時間もお金もかかる。覚えるのもストレスになる上に、どんな方法を用いても、ストレスを無くすることは不可能だ。だからこそ、自分のストレス傾向を知り、溜まる前の早めのケアが1番効果的なメンタルヘルス対策である。今回ご紹介した「心とからだの3分日記」には、難しい知識やスキルは不要。継続は力なりと思って、取り組んでみてはいかがだろうか。

藤田大介 DF心理相談所 代表心理カウンセラー この筆者の記事一覧

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