強烈な台風も関東は抜けたようで、雨も上がっています。9月の日照はとても少なく、小売りなどへの影響も懸念されます。せっかくの飛び石連休ということなのですが、天気が悪いとなかなか盛り上がりません、近所のコンビニとかラーメン屋などが繁盛するということなのでしょう。
日銀の金融政策決定会合や米FOMC(公開市場委員会)を控えて動き難くなっていますが、いい加減こうした「イベント」などに振り回される投資を止めても良いのではないかと思います。目先の「綾」をうまくとる方法もあるのでしょうが、大きな流れでしっかりととっていった方が忙しくなくてのんびりとできると思います。
米国市場は方向感が見られず、為替も小動きとなっていることから本日の日本市場は方向感に乏しい始まりとなりそうです。日銀の金融政策決定会合の結果がわかるまではとりあえず「様子見」ということでしょう。結果次第で動くのでしょうが、追加緩和が強く期待されているわけでもないので、追加緩和がなかった場合にはいったん売られるのでしょうが下げも限定的となりそうですし、追加緩和があってもマイナス金利の深堀というようなことであればいったん売られたあとに買い直されそうです。いずれにしても指数先行型でう右往左往しながら結局は何も変わらないということなのでしょうし、米国のFOMCもあり、飛石連休でもあり、動き難いということになりそうです。
日銀次第、米FRB(連邦準備理事会)次第ということなのでしょうが、引き続き16,000円台での動きとなりそうです。16,000円を割り込んでいくような場面というのは大きく円高に振れるということになりそうですし、17000円を超えていくということであれば、金融政策で大きく円安に振れるということなのだと思います。
本日の投資戦略
飛び石連休ということや日米の金融政策決定があるということで動けない相場となっています。ただ、少なくとも日本では緩和状態が続き、米国では利上げ傾向にあるということには違いがないのですから、そうした方向で考えていけば良いと思います。あまり奇をてらわずに素直にポジションをとっていればいいのでしょう。
日銀の追加緩和があってもなくても手仕舞い売りがある程度出てくるのでしょうし、すでに手仕舞い売り買いはある程度出ているので、特に何もなければ動かないという可能性もありそうです。米国でもある程度の利上げなどは織り込まれているのでしょうし、利上げがなくなるということでもなく、利上げが出来るということはそれだけ世界的な金融不安などもないということなのですから、結局は大きな方向は変わらないと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・
アルゴナビス
)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
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