「ロボアドバイザー」 ロボットがお金を増やしてくれる?

株式投資は、NISAの普及もあり、機関投資家やトレーダー以外の方にも利用され始めている。ただ投資に関しては様々な手法があり、相応の専門知識を習得しなければ、利益を出すことは難しいだろう。

そこで登場したのがロボアドバイザーだ。これは、投資家の性質に応じて自動で資産運用を行うサービスで、大手金融機関をはじめベンチャー企業も次々と参入している分野である。

投資方法は人によって好みが分かれる。ハイリスクハイリターンを求める人、ローリスクローリターンで良い人、長期投資を好む人もいれば投機に近い短期投資を好む人もいる。ロボアドバイザーは利用者の投資方法を事前のアンケートによって判定、その性質に合わせた投資を自動的に行ってくれるのだ。

投資では膨大な情報量から判断材料を抽出し、適切に資産を配分しなければならない。これはどれだけ投資を学んだ人間でも、頭脳と時間の限界がある。その点、人間よりはるかに情報処理能力の高いロボットであれば、そのような適切な判断が可能となるのだ。何年も投資を学んだ投資家よりも、理論的な投資ができるかもしれない。

ただし、人間の投資家だからこそ持つ「勘」はロボアドバイザーに求めるのは酷だろう。またインターネット上で得ることができない情報を、ロボットの判断材料に加えることはできないのだ。逆に言えば、インサイダー取引が発生しようがないとも言えるが、ロボットは完璧ではない。

ロボットに莫大な資産運用を任せるには、まだ実績が足りないだろう。ただロボアドバイザーは今後普及していくサービスと言える。

「ロボコネクト」 ロボットを使ってテレビ電話

ロボット化が進んでいるのはスマートフォンだけではない。NTT<9432>が今年9月1日よりサービスを開始したロボット用クラウドサービスがある。ヴイストンが開発する「Sota」という卓上人型ロボットを利用したサービスだ。Sotaはカメラ・マイク・スピーカーを搭載した人型ロボットであるが、ロボホンのように自立走行はできない。

ロボコネクトの機能には「コミュニケーション機能」、「遠隔対話機能」、「カメラ機能」の3つがある。コミュニケーション機能は、音声認識とAIを駆使し、人間と対話を行うことができる。遠隔対話機能では、Sotaに付いているマイク・スピーカーを利用して人間同士の対話を行える。相手はSotaのカメラから写した映像が見れるため、テレビ電話に近い機能だろう。カメラ機能は、搭載されているカメラで写真や動画の撮影が行え、クラウドサービス上で閲覧が可能だ。

これらの機能は月額3000円(税抜)で利用でき、Sota本体価格は10万円(税抜)となる。初期費用こそかかるものの、多機能なサービスはお得に使うことができるだろう。

これらロボット技術は漫画やアニメの中の世界だけでなく、いよいよ近い将来のものとなってきた。非常に便利で、生活を豊かにするテクノロジーだが、それを選択するのはあくまで人間なのだ。日々の生活や仕事の中で、どのように活用するかも扱う人間次第であろう。(ZUU online 編集部)

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