雨の降らない日が珍しく続いていますが、今朝はものすごく霧が出ていました。株式市場と同じで先が見えないということであり、先が見えないということは非常に恐怖感があります。ただ、先などいつも見えていないのですから、すぐ目の前のことに一喜一憂するのではなく、大きな流れ、そしてもっと先を見ていくということが大切なのだと思います。
今朝の新聞では「運用」では人間がAI(人工知能)に勝てるという話が出ていましたが、AIにしろ人間の知能にしろ、「敵を知り、己を知れ」ば先が見えてくるわけですし、市場で何が起きているのかを見ているとそれなりに利益を出すことは可能と思います。10月1日(土)に茅場町の証券会館でセミナーを行いますが、そのあたりの話をできればいいと思います。「運用ファンドの基準価格を20年で5倍にした」優れたファンドマネージャーが紹介されていましたが、我々はやはり、少なくとも1年で2倍というところを目指したいと思います。
米国株が軟調、為替も円高気味ということや夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が売られていたことから本日の日本市場も冴えない展開になりそうです。ただ、円高水準がここで止まり、金融株などが下げ渋りとなれば買い戻しなども見られそうです。為替が1ドル=100円を割り込むようなことになれば大きな下落となるのでしょう。
16,500円を割り込んでくるところで買いが入るかどうかというところが注目されます。本日は権利付き最終日ということでの思惑もありそうですが、16,200円~300円を意識すると売り難さも出てくるのではないかと思います。一気に切り返しても上値は16,500円~600円水準となりそうです。
本日の投資戦略
また欧州の銀行の問題などが取りざたされているようです。何かにつけて売り材料を探してくるという感じですが、世界的な金余りという状況には変わりないのですし、金融リスクが高まっているということでもなさそうで、信用収縮=リスク回避の動きというようなことはないと思います。
原油価格なども堅調となっており、株安要因は単純に持ち高調整と思われます。毎年、9月、10月というところでの急落などもあり、米大統領選挙や利上げの問題などがくすぶっているところでは買い難いということでしょう。ただ、足元の業績も円高の割には底堅い感じでもあり、売り急ぐ動きにはなり難いと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・
アルゴナビス
)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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