Facebookがフリーマーケット機能「Facebookマーケットプレイス」を発表した。どのような機能があるのだろうか。

個人間の取引を支援する機能

iOS/Android版では、タブメニューの上に「マーケットプレイス」のアイコンが配置されており、これをタップすることで使用する。

簡単に言ってしまえばオークションサイトと同様だが、「マーケットプレイス」の場合はメッセージを個人間でやり取りする事を想定している。Facebook側で金額のやり取りを管理したりする機能はない。あくまでも近隣にいるユーザー同士で品物と代金を持ち寄ってやり取りをするという点が最大の特徴である。

日本ではヤフオク!、海外ではeBayなどがオークションサイトとしての競合となりうる。ただ一般的なオークションサイトと決定的に違うのは、先述の通りFacebook側でユーザー間のマーケットプレイスを使ったやり取りを管理する機能がほとんどない点である。

メリットは手軽さ

「マーケットプレイス」を使い売却したい商品がある場合、自分で商品の写真を撮影し、希望する価格などを登録し、自分の近隣のFacebookユーザーに見てもらう。

逆に商品を買いたい側は、自分のいる場所の近所にいるFacebookユーザーが出品している商品を見ることができる。つまり遠方にいる人とのやり取りを想定しているわけではなく、あくまでFacebookメッセンジャーと併用しながら、近隣同士で商品をやり取りする事を想定して作られている。

この点では、支払いにクレジットカードや代引きが選択可能で、商品の送付にいろいろな手段を選択できるオークションサイトとは大きな違いがある。

Facebook側や米国のユーザーは、これがオークションサイトの競合とは考えておらず、むしろ1995年とかなり昔からサービスを展開している「Craigslist(クレイグズリスト)」との競合となると考えている。

実際に「マーケットプレイス」は「クレイグズリストキラー」とも呼ばれている。日本においてのサービスは未定だが、「マーケットプレイス」の競合はむしろ「メルカリ」のような本当の意味でのフリーマーケットアプリだと言える。

個人間のやり取りゆえの問題も

個人間のやり取りが基本となるため、成約後にメッセンジャーなどを使ってやりとりされる取引の部分には、Facebookは基本的に関与しない。

その為、仮に「代金だけ受け取って商品を送付しない」「送付された商品が紹介されていたものと違う」などの詐欺行為があった場合にも、Facebook側の救済措置が期待できない可能性が高い。

もっとも、匿名性が低く、近隣のユーザー同士がやり取りするという性質から考えれば、このような詐欺行為は比較的発生しにくいともいえる。

先述の通り日本においてのサービスは未定の状態だが、仮に日本でも使用可能になった場合、まず一つ障壁となるのは日本のネット上での匿名性だろう。ネット上のあらゆるサービスでは、匿名性がどこまで担保できるかが問題となるが、まったくの仮名・偽名が使用可能な日本のSNS(mixiなど)などと比較すれば、Facebookではまず登録に実名を要求される。

もちろん偽名でも問題なく登録できるが、Facebookは偽名による登録を明示的に禁止している。ヤフオクの場合は、実際に商品のやり取りが始まるまではニックネームによる登録を可能としており、その意味では心理的な障壁は意外と高い。メルカリも同様だ。。

いたずら出品に対する対抗手段が薄い

「Craigslist」では、常識から考えれば売ることが適当では無い物がやり取りされる場合がある。日本の「メルカリ」もそうだが、例えば「ただの石」に高価な価格設定がなされていたり、「ゴミ」が平気で出品されていたりといった問題である。

オークションやフリマアプリで取引が禁止になっている代表的なものとしては医薬品やアルコール、アメリカの場合は銃器や実弾、人間そのものなど倫理的に問題なもの……などがある。「マーケットプレイス」でも同様であり、通常は登録時に違反出品をチェックする機能が働くはずであるが、何らかの理由でそれが機能しなくなり一時的にサービスを停止している。

また「単なるゴミ」なのか「アンティーク的な価値のあるもの」なのかは機械的にチェックすることは難しい。「マーケットプレイス」で問題なのは、Facebookのユーザー数が他のサービスと比較にならないほど多いため、そのようなチェック機能が完璧に機能するかという懸念も持たれている。

CtoCからBtoCへ

「マーケットプレイス」では現在出品料が無料であり、しかも広告などが表示されないことから、現状ではビジネスモデルとしては成立していない。

しかしここに広告を導入したり、ユーザーのやり取りをビッグデータ化したり、企業向けのFacebookページでも「マーケットプレイス」が使えるようになったりすれば、ビジネスモデルとして十分に成立する。米国、英国、豪州、ニュージーランドからのサービススタートとなるが、日本への展開の有無も含めて注目していきたいところだ。(ZUU online 編集部)

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