パートナーと、協力し合いながら新生活を始める結婚。とても喜ばしいことである反面、「結婚にはなにかとお金がかかる」というイメージがありますよね。
筆者は昨年結婚しましたが、結婚式は挙げていないことから、かかったお金はそれほど大きくありません。しかし、結婚式を挙げた友人に話を聞いてみると、「二人とも貯金があまりなく大変だった」という人もいれば「貯金していたので、お金には困らなかった」という人もいました。
実際、一般的に結婚するために必要な貯金額はいくらぐらいなのでしょう? 調べてみました。
結婚前の平均貯金額は?
総務省統計局が実施した「平成26年全国消費実態調査」によれば、独身者の平均貯金額は、中央値(貯金額の低い~高い単身世帯を並べた時の中央に該当する金額)で男性が480万円、女性が679万円となっています。
このデータの数字だけを見ると「みんな独身の頃からけっこう貯金をしているんだな」と感じるかもしれません。
その一方で、貯蓄額が200万円以下の人も男性30.1%、女性24.4%であることもわかっており、必ずしも独身者が十分な貯金をしているというわけではなさそうです。
結婚までに貯金しておくべき平均額は?
リクルートが実施した「ゼクシィ結婚トレンド調査2015」によれば、結婚にかかった費用の平均は総額460万7000円。
最も費用がかかるのが「挙式・披露宴・披露パーティ」で、352万7000円が平均額となっています。ただし、こちらは挙式・披露宴、結婚指輪や新婚旅行の費用のほか、結納式や婚約指輪などにかかった費用も全て含めた金額です。
結納を行わないカップルや、婚約指輪はナシというカップルもいるため、あくまで目安として考えておくとよいでしょう。
結婚にかかるお金、自己負担額は?
では、結婚にかかる費用460万円をみんなが貯金していたかというと、そうではありませんよね。結婚にかかるお金は、ご祝儀で一部がまかなえるからです。
リクルートの「ゼクシィ結婚トレンド調査2015」によれば、披露宴などを行ったカップルが招待客から受け取ったご祝儀の金額の平均は、227万1000円となっています。
そうなると、挙式・披露宴にかかる352万7000円のうち、自己負担が必要な金額は125万6000円になります。この額ならば、結婚が決まったあとからでも、カップルでなんとか協力して貯めることができそうですね。
結婚にかかるお金、親から借りる人の割合はどれくらい?
さらに、結婚にかかる費用を親から借りる人もいます。
リクルートの「ゼクシィ結婚トレンド調査2015」によれば、両親などから挙式・披露宴にかかる援助費用を受けた人は71.3%と、全体の7割以上です。娘・息子の晴れ姿のため、援助してくれる両親の割合が多いことがわかりますね。
援助費用の費用平均は162万4000円となっており、招待客からのご祝儀の平均額と合わせると、挙式・披露宴にかかる費用を全額賄うことができます。
ただし、親からの援助が100万円以下であったという人も23.8%いることがわかっています。また、親から費用をもらうのではなく一時的に借りるというケースや、経済状況や方針で援助をしない親もいるため、自分たちである程度の資金を用意しておくのが良さそうです。
1年間で100万円貯めるための4つの貯金方法
これまでの数字を見ると、結婚が決まったら、挙式・披露宴に向けて100万円ほどを目標に貯金をするのがおすすめです。仮に親から援助があったとしても、今後の結婚生活にかかるお金などもありますので、100万円があれば安心でしょう。
1年で100万円なら現実的な貯金額ですから、二人で協力して貯めやすいでしょう。なかでも、お金を貯めやすい方法をご紹介します。
① 通信費を見直す
生活費の中でも、意外とお金がかかっているのが通信費。特にスマホやiPhoneの月額利用料は、1万円以上になることも珍しくありません。しかし、現在はLINEやGmailなどの無料機能で通話やメールができるため「スマホ代が高い」と感じる人もいるでしょう。
最近では携帯キャリアを解約し、SIMフリーの格安スマホに乗り換える人も増えてきています。通話をあまりしない人や、スマホから動画やゲームを見たり使う機会が少ない場合、格安スマホに替えることで、プランにもよりますが、月々の通信費を半分~3分の1以下にすることも可能です。
② 強制的に積み立てる
「口座にお金があるとつい使ってしまう…」という人は、強制的に積み立てるとよいでしょう。大手銀行では、月々数千円の積立金額から利用可能な自動積立定期預金があります。
例えばみずほ銀行では、月々5000円から利用可能な「みずほ積立定期預金」のサービスがあります。「毎月自動的に積み立てたお金を、お客さまご指定のおまとめ日にひとつの定期預金にまとめながら運用します。(公式サイトより)」と、手間をかけず貯金ができます。
③ 食費を削る
外食ばかりしていたり、食材を買いすぎて余らせてしまい、捨ててしまったりしていないでしょうか。『ミニマリストは世界を変える!』の著者、本多メグさんのブログ記事では、ご夫婦2人でわずか月3万円の食費でやりくりしていることについて書かれています。
本多さんは「なるべく自炊をする」「お酒・おやつなど嗜好品を買いすぎない」「食材を無駄に捨てない」などのアイデアで、食費を抑えることができているようです。外食を減らし、買ったものを無駄にしないことで、食費を減らすことができそうですね。
④メルカリなどで不要なものを売る(高く売れるのは?)
家に不用品があるという場合は、フリマアプリ「メルカリ」などを使って売ることをおすすめします。使わないものやいらないものを売ってお金になればお得ですよね。
メルマガ「もっとメルカリで稼ぐ方法」を配信するCopyright-A・I・Sさんのサイト『メルカリで売れない時には』によれば、メルカリではDVDプレーヤーや扇風機、ドライヤーなどの生活家電が高く売れるようです。使っていない生活家電がある人は、売って賢くお金をゲットするのもよいですね。
パートナーや家族とのコミュニケーションを大切に
ナシ婚や地味婚が最近は拡大していますが、それでも結婚が人生の一大イベントであることに変わりありません。
ここまでご紹介した方法を実践することも大切ですが、さらに重要なのは、パートナーや家族にきちんとコミュニケーションを取って協力してもらうことだと思います。結婚に関する情報を共有するのが遅かったために、親の資金協力を得るのに苦労したという話も珍しくありません。
周囲とこまめにコミュニケーションを取り、協力を得ながら結婚という一大イベントを乗り切りましょう。その先にはきっと、愛情に囲まれた、ステキな新生活が待ち受けているはずです。
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Y子
大学卒業後、出版社勤務等を経てフリーライターに。インタビューや取材、記事制作などを行う。20代の終わりが近づき、ただ漠然と貯金をすることに疑問を感じ「投資」に関心が出てきた。
(提供: DAILY ANDS )
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