確定申告,サラリーマン,書き方
(写真=PIXTA)

煩雑で面倒なイメージのある、確定申告。しかし、慣れてしまえばその作業も苦にはならない。また、郵送やインターネットでの申告も可能となっており、従来のイメージは払拭されつつある。

とはいえ、初めて確定申告をする場合、何から始めればいいのか、不安のある方もいるだろう。そこで、今回は確定申告の際に作成が必須である申告書の種類と記入方法について解説していく。


まずは、自分が記入すべき申告書を確認

まず、申告用紙には「申告書A」「申告書B」の2種類があることをおさえてほしい。これらの用紙は国税庁のホームページより誰でも入手可能だ。始めにこの2種類の申告書の違いについて説明する。

「申告書A」はサラリーマンをはじめ、パート、アルバイトの方が主に使用する。一方、「申告書B」は、個人事業主や不動産所得があるものが使用する。ただ、「申告書B」は「申告書A」より広範囲をカバーしたものであり誰でも使用可能であるため、迷った場合は「申告書B」を使用しても良い。

インターネットからの申告であれば、画面の案内に従い、入力を進めることで自動的に申告書の作成が可能なので、申告書を見てもわからないという方にはそちらをお勧めする。

医療費控除と寄附金控除の記入例

続いて、各種控除別の申告方法について解説する。多くの方に関係する控除としては、医療費控除、寄附金控除がある。ここでは、サラリーマンの場合を例にとり、それぞれのケースを見ていこう。

医療費控除

控除項目が医療費控除だけの場合、申告書Aを使用する。ここで必要になるものは、申告書の他に医療費の領収書、医療費の明細書、源泉徴収票である。「所得から差し引かれる金額」の項目、「医療費控除」の欄に1年間で掛かった医療費の合計額を記入する。

寄附金控除

今話題のふるさと納税を行った場合には、寄附金控除として申告が可能だ。申告書Aを使用する。その場合、寄付を行った団体から発行される証明書と源泉徴収票が必要となる。

「所得から差し引かれる金額」の項目、「寄附金控除」の欄に1年間で寄付した金額の合計を記載する。

続いて「所得から差し引かれる金額」の項目に合計金額を記入すればよい。

申告書の記入の仕方 会社勤めの方の場合

では、さらに具体的な記入方法を見ていく。ここでは、会社勤めの、パート・アルバイトの場合で控除項目に該当する場合を取り上げる。

これらの方は、申告書Aに該当する控除項目の欄のみを記載していく。会社から発行される源泉徴収票を手元に用意してほしい。2か所以上で勤務をしている場合には、それぞれの会社の源泉徴収票が必要となるので、注意してほしい。

まず、用紙上部に住所氏名など基本的な情報を記載する。次に、実際に金額を記載していく。収入金額等の部分には、源泉徴収票の「支払い金額」を「給与」に転記する。次の所得金額の欄には、源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」を転記する。

所得から差し引かれる金額欄に進む。年末調整の際の各種控除(基礎控除、配偶者控除、生命保険料控除など)から変更がなければ、源泉徴収票の「所得控除の額の合計額」を「6〜15までの計」に転記する。雑損控除、医療費控除、寄附金控除欄に該当する金額を記載し、先ほどの「6〜15までの計」と合計した金額を最下部「合計」欄に記載する。これで左部分の記載は終了だ。

用紙右部分は、税額の計算になる。それぞれの項目に指示通り計算を行い、その金額を記載していく。還付がある場合には、自身が利用している金融機関の情報を記載する。

添付書類台紙があるので、そこに各種必要書類を添付し併せて提出する。

源泉徴収票をなくしてしまったら

2017年の確定申告は、2月16日から3月15日までの期間となっている。この期間に手続きを完了させるために、必要紙類を事前に準備しておこう。必要な書類がそろっていれば、期間前でも申告書の作成は可能なので、期間前に作成を完了しておけば間違いない。ただし、下記の場合には注意が必要だ。

源泉徴収票を紛失してしまった場合

会社から交付された源泉徴収票を紛失してしまった場合には、交付元の会社での再発行を依頼しておく必要がある。その会社を退職している場合には、作成までに時間がかかる場合も考えられるので、早めに依頼しておくことをお勧めする。

郵送で手続きをする場合

申告書は、「信書」の扱いとなるため郵送での申告の場合、一般郵便で発送することとなる。荷物扱いでの発送では受理されないので注意したい。また、消印が押された日が提出日となるので、早めの提出を心がけよう。

用紙の記入は簡単

確定申告の具体的な記入方法について解説してきたが、意外と記入項目は少ないということがお分かりいただけたかと思う。ご覧いただいたように、準備さえしておけば申告書の記入自体は難しくない。

一番時間を要するのは、必要書類の準備の部分になるだろう。確定申告期間に間に合わせるためにも、常日頃から必要書類を意識して保管する癖をつけておこう。

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