Mansion
(写真=PIXTA)

タワーマンションなど都内にあるマンションは、その価格が1億円以上になるものも少なくありません。なかなか買えるものではありませんが、経営者や士業の先生、外国人投資家など、資力のある人たちには人気が高く、その倍率も高くなっています。

富裕者層向けマンションということで、その設備や付帯サービスも充実したものが多いのですが、実際にはどのようなサービスが必要とされ、逆に不要と思われているのでしょうか。

子育てしやすい環境は収入に関係なく、親として絶対に気になる設備

高級マンションに住む・住まないにかかわらず、富裕層か否かによらず、子育てというのは、どの親にとっても非常に優先順位の高い問題です。

子どもが安全に過ごせるのか、充実した子育てをできるのか。特にタワーマンションに住むような夫婦は、共働きで多忙な生活を送られているケースも多く、自分たちが不在の間に子どもを扱ってくれるような保育施設があると重宝されます。

また、バルコニーで小さい子を遊ばせるのは危険ですから、子どもが思いっきり遊べるようなキッズルームも重宝されます。

ただし、年数が経って、小さな子供がいなくなると、保育所やキッズルームの需要は一気になくなります。住民が入れ替わるサイクルが定着していれば問題ありませんが、住民の誰も使用しなくなると、管理費用の負担だけが残る場合もあります。居住者の年齢層を見ながら、需給バランスが見合っているかどうかを把握することが大切です。

コンシェルジェは便利だが、プライバシーの漏洩にも

マンションの入口で、荷物の受け取りや来客の案内、場合によっては商品の手配なども行ってくれるのがコンシェルジェサービスです。住人たちで共用している執事ともいえる存在で、家を不在にしがちな人にとっては大変ありがたいものでしょう。

しかし、これを維持するための人件費は高く、24時間体制ともなるとかなりの負担になります。

先日、「有名芸能人の自宅にコンシェルジェが侵入し、逮捕された」というニュースも伝えられました。このため、コンシェルジュにプライバシーを覗かれるという懸念を持つ人もいるようです。家族が家に居れば不要になることもあり、将来的な需要の拡大はあまり見込めないかもしれません。