ETF,フロンティア
(写真=Thinkstock/Getty Images)

近年、日銀でも金融政策の一環としてETFを買い入れる等、一般のニュースでも取り上げられることもあり、ETF(上場投資信託)の認知度が向上してきた。とはいえ、ETFの中には意外な投資対象先が設定されている銘柄があるのはあまり知られてないのではないだろうか。ここでは、「おもしろETFまとめ」と題して通常では投資できないものや、おもしろい投資対象先のETFについて紹介していこう。

1.エマージング債ETF 「新興国債券」の分散投資が可能に

エマージング債に投資可能なETFに上場インデックスファンド新興国債券 <1566> がある。そもそもエマージング債とは、新興国の政府や関係機関・企業等が発行する債券のこと指す。エマージングとは、「新興」の意味でロシア、東欧、中南米、中国、インド、東南アジア、アフリカなどの国・地域の債券がエマージング債と呼ばれる。

エマージング債は日本国内の債券に比べて利率が良いことが多く、特に現在の日本のマイナス金利政策下では魅力的な商品に見える。しかし新興国と言うことでカントリーリスクや信用リスクにも注意しなければならない。

エマージング債ETFは新興国の債券に分散投資する投資商品である。投資対象の国として、韓国、ブラジル、メキシコ、ポーランド、マレーシア、南アフリカ、タイ、ロシア、トルコ、インドネシア、コロンビア、イスラエル、フィリピン、エジプト、ハンガリー等、様々な新興国に投資をしている。

このETFにかかるコストとして売買手数料の他に、信託報酬として純資産総額に対して年率0.486%程度、信託財産留保額として換金時の基準価額に対し0.3%がかかる。なお現在の資産残高は約69億円(2016年10月31日現在)となっている。

2.フロンティアETF エマージングより「新興」の「株式」へ

フロンティアマーケットに投資するETFとしてi シェアーズフロンティア株ETF <1583> がある。フロンティアマーケットとは、前述したエマージング債ETFの投資対象である新興国よりもさらに発展途上の国・市場を指す。このETFはそんなフロンティアマーケットの「株式」に分散投資する投資商品である。まだまだ発展途上の国、地域の株式に投資するので高い成長性が期待できる反面、カントリーリスクなどには十分注意しなければならない。

実際のETFの投資先としては、クウェート、アルゼンチン、パキスタン、ナイジェリア、ケニア、モロッコ、ルーマニア、オマーン、モーリシャスス、バングラディッシュ、ベトナム、ルクセンブルク、カザフスタン、スリランカ、ヨルダン、バーレーン等がある。

このETFにかかるコストとしては、売買手数料の他に、総経費年率0.79%となっている。なお総資産額は約505億円(2016年11月4日現在)である。