投資家の存在は、企業や会社にとってはかかせない存在であり、会社の規模拡大や、成長させるためには設備投資が必須で、そのためには資金が必要になります。今も昔も企業にとって投資家は欠かせない存在で、いろいろな方法で資金調達が行われています。ところで、みなさんはエンジェル投資家という存在は聞いたことがありますか?エンジェル=(神の使者)天使を意味する言葉と投資家。普通の投資家とはどう違うのかその点から探っていきたいと思います。

世界の主なエンジェル投資家といわれる人たちとその投資先

エンジェル投資家とは、一般的にベンチャーといわれる創業まもない会社、無名の起業家などに資金を提供する個人投資家の事を指しています。日本ではまだまだ駆け出しの存在のエンジェル投資家ですが、1990年代のアメリカシリコンバレーでは、多くのエンジェル投資家によって企業が生まれています。2013年12月のフォーブスが発表した、20人の活動的なエンジェル投資家には、アマゾンの創設者であるジェフ・ベゾス、元Goole社員で、FriendFeedの創設者でああるPaul Bachheit、また同じく元Gooleの創業時メンバーの一人で現在YAHOOのCEOになったマリッサ・メイヤーもシリコンバレーの初期の投資家としての名に上がっています。彼らは、世界に名だたる起業家と同時に、投資家でもありシリコンバレーの成長を牽引しています。彼らも創業時は、エンジェル投資家に出資を受けたようです。

彼らの投資先は、多岐にわたります。先に挙げたアマゾンのジェフ・ベゾス氏は、自分で投資会社を立ち上げていろいろな分野に出資し、出資した会社を大きくさせていいます。日本でも知られている有名企業でいえばTwitterにも出資していたようです。500startupのDave Mcclureは、シリコンバレーの初期投資家として、また、グーグル、ヤフー、ペイパル、イーベイなどの成長を加速させた、エンジェル投資家の方向性を変えた人物として知られています。彼は、デザインとマーケティングを重要視しており、デザイン、技術、ビジネスに精通したデザイナー担当者がいる企業は、利益率が上昇するとも述べています。

日本のエンジェル投資家とその投資先

日本でのエンジェル投資家として、シャープの元副社長 佐々木正氏がいます。彼は、アップルのスティーブンジョブズ氏や、ソフトバンクの孫氏に出資し、現在は新共創産業技術支援機構理事長として活躍している方です。最近では、MITメディアラボの所長である伊藤穣一氏や松山大河氏などがエンジェル投資家として活動を広げているようです。伊藤氏は、ネオテニーという会社を創設した後、投資側にまわり、世界中のいろいろなアーリーステージの起業に投資をしていますが、投資先での有名どころではTwitterに出資しており、アーリーステージの日本企業にも目を向け始めたといいます。松山氏も日本を代表するエンジェル投資家で、現在はクロノスファンドでスタートアップ企業への投資を行っています。投資先としては、今月東証マザーズ市場に上場するフリークアウトなどがあり、彼も、また日本以外にもインドネシアやインドなどグローバルな市場にも投資をしています。