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(写真=PIXTA)

現代は運用難の時代だ。2016年1月には日銀がマイナス金利政策の導入を決定し、あらゆる金利が史上最低水準に達した。Brexitや米国大統領選挙などで予想外の事態が生じており世界経済の先行きも不透明だ。

資産価格に関しても、リーマンショック後の回復局面から約8年経過しており、米国の主要株価は過去最高値近辺で、いつ反転してもおかしくない。一方で預金利息はゼロに等しい。このような運用難のなか、大切な資金をどこに振り向ければ良いか分からない人も多いのではないか。

急速に注目を集める「ソーシャルレンディング」

上記のような背景から、近年「ソーシャルレンディング」が急速に注目され始めている。

ソーシャルレンディングとは、資金の貸し手と借り手をインターネット上で結びつけるサービスのことだ。今まで資金融資の中心は銀行であったが、ソーシャルレンディングでは、インターネットを活用することで融資コストを下げ、その分、貸し手(投資家)には高い利回りを還元できる可能性がある。欧米で誕生したサービスで、日本ではまだ一般的ではないものの、今後ますます市場が拡大することが見込まれている。

ソーシャルレンディングのメリットとデメリットを確認していこう。

第1のメリットは、少額投資が可能なことだ。ファンドへの出資金額は、投資家が自分で設定する。一般的に10万円単位で募集することが多く手軽に投資できる。

第2のメリットは、預金、国債、公社債と比べ高い利回りを期待できることだ。三菱UFJ東京銀行の普通預金利息は0.001%、大口定期預金も1か月物から10年物まで0.01%だ。現状だと1億円の定期預金が1年間で1万円の利息しか生まない。

第3のメリットは、自分で投資案件を選べることだ。投資家は融資概要を確認した上で自分好みのファンドへ応募できる。少額から投資できるため、様々な案件に資金を振り分けることでリスク分散も可能だ。

一方のデメリットは仕組みが複雑なことだ。融資概要は確認できるものの、上場企業ほど情報公開がされているわけではない。その他、定期預金や投信のように手軽に中途解約できない、元本・利息保証がない、運用会社が倒産した場合に出資金の返還を受けられない可能性があるといった点は理解することが重要だ。

ソーシャルレンディングは運用会社選びが重要

そんなソーシャルレンディングの中で、急成長して存在感を示しているのが「みんなのクレジット」だ。なぜ同社が注目されているのだろうか。

まず、業界トップ水準の最高14.5%の運用利回りを実現していることだ。株式投資の平均利回りが2%程度(東証1部平均)であることを踏まえれば、デメリットを考慮してもソーシャルレンディングで運用する意義は大きいだろう。

次に、取り扱う全ての案件が担保付きの動産・不動産担保付きローンファンドであることが挙げられる。「みんなのクレジット」では、融資元本の120%以上の評価額となる担保権を設定している。担保を抑えているので、資金回収ができない可能性が低いというわけだ。

最後の理由が、運用実績が豊富であることだろう。2016年11月末までの7ヶ月間で融資総額は20億円を突破している。ソーシャルレンディングを成功させるためには、資金使途が明確で返済能力のある借り手を発掘することが不可欠だ。その点で実績豊富な運用会社には相対的に高い信頼を置くことができる。

社会的意義もある資産運用

一昔前まで不特定多数の人から集めた資金を融資する業務は銀行しか担えなかった。しかし現代ではインターネット上で貸し手と借り手を結びつけることができる。これにより、今まで何らかの理由で融資を受けることができなかった幅広い人たちにも、資金を供給できる可能性が広がった。融資は経済活動、社会活動の血流であり、ソーシャルレンディングは社会的意義も高い投資といえるだろう。

低金利で先行き不透明な今だからこそ、社会的意義もあるソーシャルレンディングを運用手法のひとつとして検討してみてはいかがだろうか。