東証1部の上場企業数が12月21日、2000社となった。昨年末時点で1934社だったが、今年はLINE<3938> やJR九州 <9142> なども上場、逆に債務超過に陥ったシャープ <6753> は1部から2部へ去った。
世界一上場企業の多い取引所は?
東証は人口減少やデフレ長期化などに対応し2012年3月から上場審査基準を見直している。1部上場審査基準は、以前は1000億円以上だったが、時価総額を500億円以上に変更。他にも経常利益額は2年間で総額5億円以上としている。
日本の1部上場企業数は1983年に1000社を突破、その後30年近くで倍増した。
各国の株式市場(以下2015年2月時点のデータ)をみると、単独の取引所の上場銘柄数がもっとも多いのはインドのボンベイ証券取引所の5597社、2位がトロント証券取引所の3761社。3位はBMEスペイン証券取引所の3542社、4位が東京証券取引所だった。上場企業数はインドが1位でも、国別で時価総額をみるとアメリカがダントツ。2位は中国(上海証券取引所+深セン証券取引所+香港証券取引所)、3位が日本だ。
非上場の大手・有名企業も多数ある
日本は上場企業数でも時価総額でもまだ世界的に上位に食い込んでいるが、さらに上場していない大手、有名企業は多数ある。たとえばサントリー、竹中工務店、YKK、佐川急便、大創産業、ジェイティービー、ロッテ、小学館、エースコック、ヤンマー、ヤマザキマザック、森ビルなどがある。一度上場したものの、株式を非公開化した企業も、ワールド、ポッカ、シンプレクス、エスエス製薬、吉本興業など多数ある。
2017年に上場が期待、噂されている企業もいくつかある。たとえば東京メトロ、ZMP、spiber、USJなどだ。ZMPは最近、上場手続きを延期したばかり、USJは上場廃止を経ての再上場で、時期や真偽などまだ定かではない部分もあるが、来年も東証には投資家の熱い視線が注がれることだろう。(ZUU online 編集部)