FP,家計見直し
(写真=WAYHOME studio/Shutterstock.com)

新たに2017年という年度も始まり、今年も確定申告の時期が見えてきた。年度の区切りということもあり、新たに「将来に対するライフプランニングの見直し」を行うご家庭も多いのではないだろうか。

「収支の把握から」からはじめる

「家計見直し」や「将来に対する対策」という言葉を目にすると、まずは「何とかして収入を増やそう!」というアクションに傾倒する人が多い。だがこれは間違いだ。

一口に「資産運用」といってもその内容はさまざまで、リスクおよびリターンや資金を凍結(動かせない)期限も違う。もしこういった運用を行わず目標とするライフプランが達成可能な家計の場合、運用を行い収益機会とリスクを増やすことは「不要なリスクを取ってしまった」ということになり、一言でいうと「危険なライフプランニング」を行ってしまったということになる。

どういった方針でライフプランニングを行うにせよ、もっとも大切なのは「収支の把握」だ。毎月いくらの収入があり、家賃やローン、生活費などはどれぐらい出費しているか、といった数値だ。またこれ以外にも「何年後に、学費などが発生する。その金額はいくらか」といったことを把握するのもこれに含まれる。

これは前述の「不要なリスクを取らない」ということを達成するために収支および必要な金額の計算を行うだけでなく、「漠然と使用しているお金をキッチリと把握できるようにする」というのが目的だ。極論、年収1億円の収益があったとしても毎年1億5000万円使っていればそれは赤字であり、「裕福な家庭(お金持ち)」ではない。この部分をキッチリと認識し、余計な出費をあぶりだすことで「家計の改善」は始まる。

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