アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

昨日に続き今朝も非常に寒い朝となりました。昨日の帰りも電車を待っている間とても寒く、手がかじかんで本もめくれなくなっていました。株式市場も昨年までの「イケイケ相場」は一服となり、ここからは選別色も出てきそうです。基調は強含み、円安方向に振れるということで良いのでしょうが、一服感が強く、いったん手仕舞いということなのだと思います。

それでも世界的な金余りという状況は変わらず、買えるものを探すということで良いのだと思います。依然として空売りも多いのですから、下がれば買いということもありそうですし、日経平均も19,000円水準での底堅さが確認されるかもしれません。ただ、週刊誌の見出しなどを見ていると異常に強気になっており、逆に心配になって来ます。大きな流れも一服となっているので、ここは無理をせず、決算状況などを見ながら買える銘柄、買えない銘柄と選別すればいいと思います。

米国市場が休場ということで、日本市場は昨日の続きという感じで為替動向をにらみながら19,000円水準での底堅さが確認できるかどうかということになりそうです。少なくとも積極的に買い上がるという雰囲気でもなく、米国や欧州での政治的日程をにらみながら持ち高調整の売り買いが中心ということになりそうです。買い戻しが多いか手仕舞い売りが多いかということなのですが、日銀の買いが入っても売られるところを見ると、手仕舞い売りが優勢になる可能性も高そうです。

19,000円を割り込むかどうかという感じですが、19,000円を割り込むようであれば、買い戻しも入り下げ渋ることになりそうです。日銀や年金の買いも期待され底堅い展開になりそうです。ただ、いったん割り込むと買い戻しを急ぐこともなく逆に手仕舞い売りが嵩むということになりそうです。為替次第ということでしょうが、方向感には乏しく、「閑散小動き」となりそうです。

本日の投資戦略

米国市場は休場となりましたが、トランプ大統領の就任を控えて、懸念が強まっている感じです。ナスダック指数が高値更新となっていますが、これもアマゾンなどが新大統領に合わせたことで株が買われたということなのですから、実際に米国経済にとって、企業業績にとって良いことなのかどうかを判断することになって来そうです。

日米の決算発表が始まるところで欧州も含めた政治日程で動き難いところです。ただ、世界的な金余り、景気後退懸念が薄れているということは言えるので、目先的な過熱感を冷ます動きは出ると思いますが、底堅さも見られそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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