ユーグレナ,空売り
(写真=PIXTA ※写真はイメージです)

カラ売り推奨をする調査会社のリポートが株価波乱につながるケースが昨年から相次いでいるが、今年も同様の状況が続きそうだ。今回は、ミドリムシ(ユーグレナ)を活用した機能性食品で知られるユーグレナ <2931> が標的となった。

CYBERDYNE <7779> やSMC <6273> に対するネガティブなリポートを発表してきたウェル・インベストメンツ・リサーチ(WIR)は19日、ユーグレナについての調査を発表。ミドリムシが単細胞生物であることにかけて、「ガス欠寸前の単細胞」などとこき下ろした。

WIRが掲げた「適性株価」は500~580円と時価の半値以下。原油価格が低迷する中で、ユーグレナが成長戦略に位置付ける藻類由来バイオ燃料が競争優位性を持つことは2020年以前には起こり得ないと指摘している。この日の株価は前日比9.8%安の1098円まで売られ、連日で昨年来安値を更新した。

WIRの調査内容をめぐっては、根拠の乏しさを指摘する声も市場にあるように、簡単にうのみにするべきではない。ただ、昨年売り推奨されたサイバダインやSMCの株価もその後低迷しており、上値を抑える要因として意識される可能性がある。(1月20日株式新聞掲載記事)

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