とても寒い日が続いていますが、株式市場も「トランプラリー」一服となっている感じです。ここまで一人の言動に振り回される必要もないだろうと思うのですが、やはり影響力は大きいので無視するわけにもいかないということなのでしょう。ただ、個々の企業業績などを見ると決して悲観するということでもなく、基調は強含みということで良いのだと思います。
昨日もプラザ合意ということについて触れましたが、やはり、株式市場は金融政策の影響が大きいということだと思います。米国の利上げ、日本での金融緩和継続ということであれば、通常はドル高=円安が続くということになるのではないかと思います。今週末は日銀の金融政策決定会合もあるのですが、特に何もないということで取りざたされてはいませんが、やはり金融政策決定会合でこの日米の金利差や為替動向をどのように見ているのかは注目しておく方が良いと思います。
引き続き米国市場が冴えない展開になり、いったん円高も止まったかと思われた為替も円高気味は変わらないということで本日の日本市場も冴えない展開になりそうです。日銀や年金の買いは入り、底堅さが見られると空売りの買い戻しも入るのですが、積極的に買い上がる材料や買い戻しを急ぐ材料にも乏しく、決算発表を控えて総じて動き難いということになりそうです。幕間つなぎ的に新興市場銘柄など小型の値動きの軽いものが物色されることになりそうです。
19,000円をあっさりと割り込んで下値を試す動きになりました。18,700円台で下げ止まるかどうかということになるのでしょうが、円高気味という状況が続けばいったん18,500円~600円水準での底堅さを確認するようなことになるのでしょう。19,000円を超えてくると戻り売りに押されるということになりそうです。
本日の投資戦略
日経平均は銘柄入れ替えの影響もあったのか大きく下落、19,000円をあっさりと割り込んで下値を試す動きになっています。為替も円高気味ということでこれまでの「トランプラリー」は一服となった感じです。実際に米大統領が就任し、「理想買い」から「現実買い」になるかどうかということですが、改めてその政策に対する懸念も出て冴えない展開になっている感じです。
米国の大統領の言動にここまで振り回される必要もないのでしょうが、結果的に振り回されているということですが、大きな流れとしては特に変わらないということだと思います。特に売り急ぐ材料があるということでもないのでしょうが、為替の影響が大きな銘柄などは買い難くなってきそうです。ただ、逆に言えば手仕舞い売りに押されてしっかりと押し目を作るものなどもあると思われ、そうした銘柄をしっかりと見ておくということで良いのでしょう。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・
アルゴナビス
)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
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