AI関連銘柄
(写真=Thinkstock/Getty Images)

ファーストリテイリング(9983)がAI(人工知能)を活用した商品開発に乗り出すほか、家具大手のニトリホールディングス(9843)もAI搭載の無人搬送ロボットを工場に導入。日本電産(6594)でも生産現場の効率化へ向けエンジニアの採用を積極的に進めるなど、AIの普及が本格化してきた。株式市場でも関連銘柄の人気が再燃する可能性がある。

一部の調査機関によれば、AI関連ベンチャーに対する投資額は昨年、世界全体で約10.5億ドル(2011年の11倍)まで拡大した。そして、段階は投資から実用へと着実に移行しつつある。日本政府は、IoT(モノのインターネット)やAIを使って製造業を高度化する「第4次産業革命」を成長戦略として掲げ、17年度の関連分野の予算は前年度比1.5倍の315億円を計上する見通しだ。

モルフォ黒字化、メディア工房も育成

こうした中、AIによるデータ分析で知られるブレインパッド(=ブレインP、3655)は直近、世界有数のAI用半導体メーカーの米エヌビディア社のパートナー企業に認定された。「(AIの)注目度は高まっていて、案件数も非常に多い状況だ」(ブレインP経営企画部)。

AIを利用した画像データの分析を手掛けるモルフォ(3653・M)では、関連事業のセグメント利益が前10月期に黒字化した。売上高は今期、前期比70%超増の5.5億円に急拡大するとみている。デンソー(6902)と共同開発した自動運転車システム向けのほか、画像分析以外でもさまざまな分野でAIの活用を図る方針だ。

メディア工房(3815・M)もAIに注力する企業の一つ。昨年10月にはAI研究に特化した社内プロジェクトを立ち上げている。

同プロジェクトでは、エンジニアや大学教授を招いた勉強会を定期的に開催し、「機会があれば人材採用にもつなげていく」(同社経営企画チーム)。参加者は回を重ねるごとに増え、足元では100人を超えるまでに拡大した。主力事業の占いコンテンツで蓄積したデータをAIで分析し、将来的に新たな事業展開を育成する考えだ。

サイオステクノロジー(3744・(2))は、AIを活用した分析ソフトを手掛ける。講習会も実施し、まだ規模は小さいものの活況だ。ソフトの引き合いも増えているといい、顧客の本格採用の動きも広がりそうだ。このほか、大容量のデータセンターで企業のAI導入を支えるさくらインターネット(3778)や、研究チームがAI分析の世界大会で1位となったイマジカ・ロボットホールディングス(6879)も面白い。

株価面では、モルフォが下値を切り上げる展開。直近で13週移動平均線が26週線を上抜くゴールデンクロス(GC)を達成し、チャート妙味が強まってきた。三角もちあいが続くメディアもAI関連物色に乗って、上放れする動きが予想される。(1月27日株式新聞掲載記事)

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