最新の所得税率データから、タックスヘイブン10カ国が発表された。このランキングは一定の課税が100%免除されている国、いわゆるタックスヘイブン(租税回避地)のひとり当たりのGDPに基づいて作成された。
これら10カ国は所得税率0%。1位のバミューダのひとり当たりのGDPは、日本(3万6230ドル/約406万円)の約2.5倍相当だ。
GDPは各国の生活水準を示す指標とされており、一般的にひとり当たりのGDPが高い国ほど経済的にゆとりがあるといわれている。つまりこのランキングの上位10カ国は、税率が低いだけではなく、国の経済も安定しているということになる。
しかしバミューダのような国でも、雇用形態によっては14.5%の高支払給与税が適用されるほか、関税率は平均25%と割高だ。またケイマンでは企業に従業員年金を支給する義務が課せられている。
また中東地域の国が多くランクインしているが、揮発油税及び地方揮発油税なども非常に高い。例えばカタールなどでは石油事業者に35%の税率が適用される。
ランキングに利用された所得税率データは、金融情報サイト「Howmuch.net」が2月24日に発表したものだ。
所得税率ゼロ、GDPが日本の2.5倍の国は?
10位 オマーン 一人当たりのGDP:1万2472ドル/約140万円
9位 サウジアラビア 1万7820ドル/約200万円
8位 バーレーン 1万8128ドル/約203万円
7位 バハマ 2万690ドル/約232万円
6位 ブルネイ 2万5140ドル/約282万円
5位 アラブ首長国連邦 2万5773ドル/約289万円
4位 クウェート 3万147ドル/約338万円ン
3位 ケイマン諸島 5万4827ドル/約614万円
2位 カタール 6万796ドル/約681万円
1位 バミューダ諸島 9万1479ドル/約1025万円
(ZUU online 編集部)