為替展望
(写真=PIXTA)

27日の東京為替市場は、前週末の海外での円高を引き継ぎ、先週末比53銭円高の112円20銭で商いを終えた。

円は4日続伸。前週末のニューヨーク外為市場では、28日にトランプ大統領の議会演説を控え警戒感が強く、ドルの持ち高調整の売りが先行した。ドル円は一時112円を割り111円94銭の円高をつけた。東京市場でも一時111円92銭まで円高は進行したが、ドルの押し目買い意欲も強く引け値は112円台に戻した。

28日の東京為替市場は、米利上げ観測の高まりから5営業日ぶりに円は売られ、前日比55銭円安の112円75銭で引けた。前日のNY為替市場で一時111円84銭まで円高は進んだが、米ダラス連銀のカプラン総裁が追加利上げに関して前向きの発言をすると、米長期金利が上昇し、日米金利差拡大の思惑で円は一気に112円台後半まで売られた。

3月1日の東京為替市場は、円は続落、前日比74銭円安の113円49銭で商いを終えた。前日の米国で、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁やニューヨーク連銀のダドリー総裁、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁などが立て続けに、利上げに前向きな発言をし、CMEのFF金利先物から算出できる3月のFOMCでの利上げ確率は前日の31%から一時62%にまで達した。

米長期金利は上昇し、ドル買いが優勢になり112円台後半でトレードされた。東京市場では、NYの地合を引き継ぎ113円台で商いが始まり、昼にトランプ大統領の議会演説が大きな問題もなく無事に通過すると、日本株は先物主導で上げ始め、為替市場ではドル高が進んだ。ドル円は一時113円66銭の高値を付けた。

3月2日の東京為替市場は、円は3日続落、前日比70銭円安の114円19銭で商いを終えた。NY為替市場で、3月FOMCでの利上げの確率は66%まで高まりドル円は113円80銭まで進んだ。

3月利上げの見方が増えるとともに6月FOMCでの利上げ観測も膨らみはじめている。海外での円安の流れを引きつぎ、東京市場では114円13銭で商いが始まり安値は114円21銭まであった。

3月3日の東京為替市場は、円は4日続落、前日比8銭円安の114円27銭で商いを終えた。米国では、パウエル理事が米経済番組のインタビューで3月に利上げする根拠がそろったと話し、利上げに最も消極的とみられてきたブレイナード理事も利上げをサポートする発言をした。

米利上げはすでにコンセンサスとなりほぼ確実視され始めた。CMEのFF金利先物では3月FOMCでの利上げはすでに80%程度織り込んでいる。

NY市場では、円は一時114円59銭まで下げ、2月15日以来の円安を付けた。東京市場では、海外の地合を引き継ぎ114円35銭で始まったが、株式市場が寄り付き高値でじり安となるのを見ながら、ドル円も膠着感が強くなり、一日のレンジは114円48銭から114円08銭と小幅で終えた。

「3/6~3/10」の為替展望

3日のNY為替市場では、円は5日ぶりに反発しており、ドル円は114円00銭で商いを終えた。FRBのイエレン議長が14日から15日に開催されるFOMCでの利上げを検討する意向を示し、フィッシャー副議長も利上げを支持した。

3月FOMCでの利上げはほぼ確実視され、イエレン発言後、円は一時114円75銭と2月15日以来2週間半ぶりの安値を付けた。ただ、この1週間でほぼ3円の円安が進んでいたこともあり、材料出尽くし感から円ショートの利益確定売りがではじめると、円は一時113円82銭まで反発している。

いったんポジション調整から円高には振れたが、CMEのFF金利先物では3月のFOMCでの利上げ確率はすでに80%、6月のFOMCでの確率も40%に達している。今後は、6月の利上げを織り込む形でドル高円安トレンドが続く公算が高そうだ。

今週の為替市場のメインシナリオは、ドル円は113円から117円のレンジ。ドル円は2月28日のNYでの高値111円69円をボトムに一時114円台まで反発した。ドル円のチャートは、2月28日の111円69銭と2月7日の111円60銭でダブルボトムを形成している。ダブルボトムの山である2月15日の高値114円95銭を抜けると、1月27日の115円37銭が次のターゲットとなる。サポートは200日移動平均の113円20銭。

今週の主要イベントは、5日から中国全人代、9日がECB理事会。来週は、13日めどで米予算教書、14~15日が米FOMC、15日がオランダ下院選挙、15~16日が日銀決定会合とかなり重要なイベントが続く。 経済指標は、7日にユーロ圏4QのGDP改定値、8日に日本4QのGDP2時速報値、10日に米2月雇用統計が注目される。

平田和生(ひらた かずお)
慶應義塾大学卒業後、証券会社の国際部で日本株の小型株アナリスト、デリバティブトレーダーとして活躍。ロンドン駐在後、外資系証券に転籍。国内外機関投資家、ヘッジファンドなどへ、日本株トップセールストレーダーとして、市場分析、銘柄推奨などの運用アドバイスをおこなう。現在は、主に個人向けに資産運用をアドバイスしている。

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