米国の新大統領に就任したドナルド・トランプ氏。トランプ新大統領の就任前、実はビットコインが高騰したことはご存じだろうか。
2016年11月の大統領選を経て、12月には対ドルで約2年10カ月ぶりに1ビットコイン700ドル越えの高水準となった。その後、乱高下を繰り返しながらも上昇し、2017年1月20日の就任式前には11月の水準を大幅に超える1ビットコイン1000ドルの大台を突破している。トランプ氏の大統領就任との関係はあるのだろうか?
ビットコインが高騰した理由
トランプ大統領の政策を一言でいうと「アメリカファースト」。自国の国益を分かりやすいほどに最優先にしており、実際に就任してすぐにTPPの離脱も表明している。また一部の外国人への敵意を隠さず、メキシコとの国境には壁を建設、大量の不法滞在移民を退去させる考えも明らかにしている。
こうした過激な政策や数々の暴言から、トランプ氏が大統領になることは世界経済にとってリスク要因と考えられていた。このため2016年、選挙戦が進むにつれ世界中で不安感が増し、その結果「安全資産」としてビットコインに人気が集中したと考えられている。
一方でその政策には期待感も高まっている。米国経済は好調でもあり、今はいわゆる「トランプ」相場が形成されている。ドル高けん制発言もあったが、強い米国経済に後押しされてか、市場ではドル高が進行している。ドルに資金が集中して新興国の通貨は軒並み下落、資金の避難先としてビットコインが注目されたという側面もあるようだ。
ビットコインを安全資産と考えることに抵抗もあるかもしれない。しかしビットコインは特定の国が発行している通貨ではなく独立通貨。そのため国や政策、自国通貨などに対して何かしらの不安要素が生じ、通貨が下落した場合の避難先の一つとして有効と考えられているのだ。またビットコインは流通量の上限が定められており、法定通貨のように国や政府に発行量をコントロールされることがなくハイパーインフレやデノミ(通貨切り下げ)などの心配がない点から、安全資産として注目されている。
ビットコインの見通し 今後も上昇するのか?
ビットコインの今後の見通しとして重要なポイントは、今後ドル高となった場合に、ビットコインの需要が高い中国の人民元が下がることや、新興国の通貨が下落するかどうかという点だろう。トランプ大統領は度々円安ドル高をけん制する発言をしており、過度なドル高に対しては注意を払っている。
しかし市場の予測では米国経済が全体的に好調なことから、今年利上げが数回実施される見通しだ。市場の予測通り利上げが実施されていけば、新興国や日本の通貨を売って、金利の高いドルを買う取引が活発となり、ドル高となることが予想される。その影響で新興国通貨が下落し、ビットコインが上昇する局面も考えられるだろう。
トランプ大統領の手腕にも期待がかかる。実行力があるのは間違いなさそうで、米国にさらなる好景気をもたらすことができれば、ビットコインも上昇を続ける可能性があるだろう。
ビットコイン投資には資産保全対策がしっかりした取引所で
ビットコイン取引をするなら、安全な取引所がいいだろう。「ビットポイント」なら365日24時間取引ができる(メンテナンス時など除く)のはもちろん、顧客資産が分別管理されており安心できる。
同社はリミックスポイントという上場企業のグループ会社であり、昨今、不安視されがちな取引所の安全性についてもしっかりと対策が取られているのだ。
具体的には、顧客からの預り金は同社が信託銀行に信託し分別管理されている。つまり、たとえ同社が事業を続けられなくなっても、信託銀行が管理している資産は顧客に返還される。この分別管理をしているのは、国内のビットコイン取引所では同社だけだ。
ちなみにビットコイン取引でも「売り注文」から始めることもでき、上昇・下落の両局面で利益を狙える。ビットポイントFXでは円や米ドル、ユーロだけでなく、豪ドル、NZドル、英ポンドとの通貨ペアで、さらにレバレッジをかけた取引もできるなど、投資の選択肢も少なくない。
連日報道されているトランプ大統領の政策。その良しあしはさておき、今後ドル高が進む一方で、中国や新興国通貨が今後もなかなか厳しそうだと思うなら、ビットコインへの投資を考えてみてはどうだろうか。