最近注目されている「低糖質食品 低GI」。スーパーやコンビニなどに並ぶ商品のパッケージにも度々目に付くようになってきている。なんでも、毎日奮闘するビジネスパーソンの敵である肥満・メタボリックシンドロームの予防・改善に効果があると報告されたためだ。今注目の商品紹介とともに、忙しいビジネスパーソンにも簡単に取り入れられる食べ方を指南しよう。
そもそも「GI」とは何か?
GIとは「Glycemic Index」(グリセミック・インデックス)の略称で、食後の血糖値の上昇を示す指標のことである。食品に含まれる糖質の吸収度合いを示しておりで、摂取後2時間以内に血液中に入る糖質の量を計測したものである。一般的に、GI値が70以上の食品を「高GI食品」、55〜70間の食品を「中GI食品」、55以下の食品を「低GI食品」と呼んでいる。
世の中に知られるようになったのは1990年代のことで、1998年にはFAO/WHOレポートにてその存在が公に発表された。加えて2003年にはWHOより「過体重・肥満・2型糖尿病の発症リスクを、低GI食品が低減させる可能性がある」というレポートが発表され、様々な研究がされ始め今日に至る。
最近では、このGI値の低い食品「低GO食品」が急増しつつある肥満やメタボリックシンドロームの予防・改善に効果があるということから再び脚光を受けている。
どんな商品があるのか
実際に店頭ではどんな低GI商品が売られているのだろうか?忙しいビジネスパーソンの強い味方であるコンビニで購入できる商品をいくつか紹介しよう。
1.「ナチュラルローソン ブランのバナナクリーム&ホイップパン 」150円(税込)
2017年2月28日発売のブランパンシリーズである。バナナの風味香るバナナクリームと、糖質を抑えた表面にトッピングされたアーモンドダイスの食感のアクセントが特徴的な1品である。糖質量やカロリーが高いイメージのあるバナナを使用しているにもかかわらず、糖質量は11.0g・カロリーは187kcalとなっている。朝食や甘いものが欲しくなった時に罪悪感なく食べることができそうだ。
2.「セブンプレミアム ササミスモーク 35g」149円(税込)
1羽の鳥から2本しか取れない希少部位を使用したササミを香ばしくスモークして仕上げられた商品。ちょっと口が寂しい時・お酒のお供として、ほぐしてサラダのトッピングをいうアレンジにも対応できる。
3.「大塚製薬 SOY JOY」
ビジネスパーソンはとにかく時間がない。そんな時に強い味方となるのが大塚製薬の「SOY JOY」シリーズである。低GI食品がこのように注目される以前から低GIを売りにして販売していた商品である。今では様々なフレーバーが発売されており、従来のシリーズ10種に加え新シリーズ4種の計14種類が揃っている。常温保存の商品でスティック1本サイズの為、好きなタイミングで気軽に食べることができるためとても重宝する。
食べ方にもコツがある
低GI食品を気にかけて商品を選んで食べるだけでも、十分に効果があるが、どうせなら血糖値を抑えるもう一工夫でより大きな効果を期待したい。
まず「よく噛むこと」。これは低GI食品云々以前の問題で、毎日の食生活の段階で実践したい方法だ。ビジネスパーソンは特に時間にせかされた毎日を送っているため、ゆっくり優雅に味を楽しみながら食べている暇などない。ついついその時の空腹を抑えるため、流し込むように食事を済ませている人が少なくないはずである。
早食いにより糖質を中心としたエネルギーを急速に体内へと取り込むと、血糖値が急激に上昇してしまう。さらに、内臓器官へと血液が集中してしまいパフォーマンスの低下にもつながってしまう。
食べる量を減らしてでも、1口最低30回の咀嚼を目安によく噛んだ食事を心がけたい。よく噛むことによって脳の満腹中枢が刺激され、満腹感も持続され過剰なカロリー摂取も防ぐことができるのだ。
そして「食べる順番」も気をつけたい。遠い記憶で小中学校で「三角食べ」と呼ばれる、ご飯・汁物・おかずの順にバランスよく食べていく和食文化・日本ならではの食べ方を指導された記憶がないだろうか?しかし、大人となった今では食べる順番をも改善しなくてはならない。
端的に言うと、食物繊維を含む食品を最初に食べなくてはならない。食物繊維には糖質の消化・吸収を緩やかにする作用があるためである。食べる順番を具体的にご紹介すると、まずサラダやお浸しなどの野菜やキノコ・海藻などといった副菜を食べ、お味噌汁やスープなどの汁物を食べる。
そして魚やお肉類のおかず、そして最後にご飯やパンなどといった炭水化物という順になる。よく噛んで食べることにより、自然と食べる量が減ったり満腹感が長く持続したりするのである。
最後に食事の際に一緒に摂取することで血糖値の上昇を抑える食材が存在するそれが「酢」と「ほうれん草」だ。「酢」は食事の際にたった1杯飲むだけで効果があるという研究結果が出ている。特に効果があるとされているものが、ワインビネガーとりんご酢とされている。「ほうれん草」は、ほうれん草の葉の部分に含まれている「チラコイド」という成分に血糖値の上昇を抑える効果があるとされている。加えて満腹ホルモンの分泌を促す効果もあると注目されている。
無理なく続けられる環境が整いつつある
最近は「低GI」をうたった商品が続々と発売されている。コンビニでもオリジナル商品やコラボ商品などで、様々な展開がされている。今すぐに食事全てを改革することは不可能であり、挫折する原因にもなるため強要はしないが、まずは1食ずつ心がけてみてはいかがだろうか。(ZUU online 編集部)
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