13日の東京為替市場は、雇用統計で材料出尽くしとなり円は4日ぶりに反発。東京時間午後5時のドル円は、114円68銭と前週末比73銭の円高だった。

前週末(3月10日)に注目された米2月雇用統計では、非農業部門の雇用者数が23万5000人増と市場予想を上回り、米景気の好調持続が確認できる結果だった。

連邦準備制度理事会(FRB)が15日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げをするとの見方はほぼ決定的となり、焦点は今年の利上げのペースに移った。NY為替市場では前日までにすでに利上げをほとんど織り込んでいたためか、雇用統計で材料出尽くしとなり円は4日ぶりに反発、114円台半ばを付けた。東京為替市場でのレンジは114円51銭から115円92銭だった。

14日の東京為替市場は、日米金利差拡大の思惑から円は反落。東京時間17時では115円18銭と前日比50銭の円安だった。

FOMCを翌日に控え、年3回を想定していたFRBの利上げのペースが年4回にはやまるのではないかとの思惑が強くなり、米国長期債が2.608%とトランプラリー後の高値である12月の2.641%に近づいた。あらためて日米金利差が拡大するとの見方から円安が進行した。

15日の東京為替市場は、米FOMCやオランダ総選挙を控え、一旦ドルロングを手仕舞う動きで円は反騰。東京時間午後5時のドル円は114円70銭と前日比48銭の円高となった。

同日夜に実施される米FOMC、オランダ総選挙を前にして、模様眺めとなり、ドル円の日中のレンジは114円62銭から114円88線と26銭しかなかった。

16日の東京為替市場は、海外でドルが急落したことを受けて大幅に円高が進行した。東京時間午後5時のドル円は113円24銭と前日比1円46銭の円高。

FRBは市場の予想通り政策金利の25bpsの引き上げを決定したものの、年3回という基本の利上げシナリオを維持した。市場では、利上げが年4回ペースに加速するとの観測が後退、NYダウは112ドルの大幅高だった。

一方、NY為替市場では利上げペースの後退で、ドル円は一時113円40銭の円高まで大きく売られた。東京時間の円の高値は112円91銭で、3月1日以来の112円台を付けた。

大阪の学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る問題で、安倍首相の寄付問題が浮上し、政局の停滞を懸念して有事の円高になったという見方もあった。

17日の東京為替市場は、円は前日の急騰の反動で小幅反落。東京時間午後5時のドル円は113円44銭と前日比20銭の円安。国政の混乱を見極めたいとの動きと連休を控えていることで、膠着感が強まった。日中のドル円のレンジは、113円28銭から113円49銭の21選。完全な模様眺めだった。

「3/21~3/25」の為替展望

17日の海外為替市場では円高が再燃。ドル円は一時112円57銭まで付けた。東京時間の午後5時から比較しても80銭以上円高となった。2月28日以来3週ぶりの円高水準。FOMC後にFRBの利上げペースが想定ほど加速しないとの見方から、ドルの買い持ちを調整する動きが続いている。

18日までドイツで開かれるG20で、正式な会合には初デビューとなる米ムニューシン財部長官が、通貨安誘導や円安に対する批判をするかもしれないとの懸念があることも円高の要因となっているようだ。

今週の為替市場のメインシナリオは、111円から115円でのレンジ内での展開が考えられる。円高圧力がでているものの、ドル円は2月7日の111円60銭、2月28日の111円69銭と111円台の安値で2回跳ね返されている。もし111円台まで円高が進むようなら、ドルの押し目買いの意欲は強まりそうだ。

FRBの利上げ観測が膨らみすぎたため反動から円高にはなっているものの、基本的に米国の利上げトレンドは不変で日米金利差が拡大するという流れは変わっていない。今週ドルの安値を固められれば、来週以降再び円安のモメンタムに入る可能性が高いと予想する。

今週は23日の籠池氏の証人喚問が注目のイベント。グローバルでは大きなイベントはない。経済指標では、日本では22日の2月の貿易統計、日銀金融政策決定会合議事要旨が注目。海外では、21日の米第4四半期の経常収支、22日の米2月の中古住宅販売件数、23日米2月の新築住宅販売件数、24日の米2月の耐久財受注などが注目されよう。(ZUU online 編集部)

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