風が強烈に強く、寒い朝となりました。株式市場も米国株が大きく下落、為替も円高に振れたということで本日の日本市場は大きな下落となる可能性もありそうです。ただ、円高と言ってもまだまだここ数カ月間での高値圏であり、企業の想定レートなどに比べて円安水準でもあり、円安に振れる理由がない代わりにさらに円高が進むという理由もないということで落ち着いて来そうです。

足元の日本企業の業績も悪化しているということでもなく、本日大きく売られることがあってもすぐに底堅さが見られそうですし、一過性となる可能性もありそうです。あとは米国での株価回復、米国企業の好調な業績などが見えてくれば戻すということになるのでしょう。期末要因で右往左往させられそうですが、慌てることなく、高配当銘柄や好優待銘柄に注目しても良いと思います。

米国株が大幅下落、為替が円高となったこともあり、本日の日本市場は売り先行となりそうです。日銀の買いは期待されるものの決算月ということで買い手も乏しく、買い戻しは入るのでしょうが大きな下落となりそうです。高配当銘柄などは押し目買いも出てくるのでしょうが、これまで買われていたということもあり、配当を取る前の手仕舞い売りも嵩んで来そうです。為替の影響の少ない小型銘柄などが物色されることになるのでしょう。

夜間取引の先物が19,000円を割り込む場面もあり、現物指数も19,000円を意識する水準まで売られそうです。空売りが積み上がっているものも多く、買い戻しなどは入るので19,000円を一気に割り込むということもなさそうですが、底値固めということになり、戻りも鈍そうです。

本日の投資戦略

米国株が大きく売られたことや円高が進んだことで日本市場も売られそうです。19,000円水準では下げ渋るのでしょうが逆に改めて為替が円安にならないと19,500円~600円水準は抜けないという印象になったものと思います。決算月ということで動き難いということもあるのでしょうが、逆に買い戻しを急ぐ動きなども出てくるので下げ渋ることは下げ渋るのだと思います。

ここから下落トレンドになるかというとそうでもないと思います。18,000円台半ば水準までの下落はあったとしても比較的短期の調整になるのでしょうし、落ち着きどころは19,000円~19,500円ということになるのではないかと思います。買い材料にも乏しいということでここからはさらに円安が進む、つまり、米国でさらに利上げが期待されるということでもないと上には抜けにくく、逆に日本で金融緩和が終了するというようなことでもないと円高にはなり難いということだと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)

証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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