「国際生活費レポート」の最新版(2017年)が判明し、東京は世界で4番目、大阪は5番目に生活費の高い都市であることが分かった。

長年「最も生活費の高い都市No.1 」だった東京は2012年にチューリッヒに座を明けわたしたのを機に、2013年に首位に返り咲くものの、その後圏外落ちしていた。今年は円が対ドルで下げ幅を縮小し、大阪とともにトップ5入りを果たす結果となった。

2017年は欧州の生活費変動を予測

最も生活費の高い都市は昨年同様シンガポール。昨年2位だった香港と3位だったチューリッヒの順位が入れ替わるなど、アジアの都市の生活費上昇が目立つ。

このレポートは英経済誌「エコノミスト」の調査部門、エコノミスト・インテリジェンス・ユニットが毎年発表しているもので、ニューヨークの生活費を基準(100ポイント)とし、世界133都市の生活費を比較したものだ。最新の調査では400種類以上の食品・飲料・衣服・家賃・光熱費・学費・娯楽費などの価格を参考に生活費指数が割りだされた。

各都市の商品価格は種類によって大きく異なる。例えばニューヨークや東京ではパン1キログラム分の値段が7ドル(779円)以上だが、シンガポールやコペンハーゲンでは3.55ドル(約395円)。しかしニューヨークと東京では10ドル(約1110円)台のワインがシンガポールでは2倍以上する。

2017年はすでにインフレが加速している英国を筆頭に、Brexitの影響から特に欧州で価格変動が見られると予想されている。

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(写真=Thinkstock/Getty Images)

過去1年間で生活費が急上昇・下降した都市は?

過去1年間で価格が最も大きく変動した都市は、Brexitでポンドが急落した英国のマンチェスター。昨年の26位から51位まで一気に後退した。ロンドンも6位から24位に。

同じく中国も北京(47位、16ランク減)、上海(69位、16ランク減)、広州市(69位、13ランク減)、天津市(69位、13ランク減)、大連(83位、11ランク減)と、5都市で大幅な値下がりが見られた。

対照的にブラジルやオーストラリア、ニュージーランドの都市では生活費が急上昇している。最も値上がりした都市はサンパウロ(78位、29ランク増)。次いでリオデジャネイロ(86位、27ランク増)、ニュージーランドのウェリントン(16位、26増ランク増)、オークランド(16位、22ランク増)、オーストラリアのブリズベン(32位、18ランク増)、アデレード(35位、18ランク増)となった。

世界で最も生活費の高い10カ国と指数

9位 コペンハーゲン 100(2016年順位8位)
9位 ニューヨーク 100(7位)
8位 パリ 107(5位)
7位 ジュネーブ 107(4位)
5位 ソウル 108(8位)
5位 大阪 108(圏外)
4位 東京 110(圏外)
3位 チューリッヒ 113(2位)
2位 香港 114(3位)
1位 シンガポール 120(1位)

世界で最も生活費の低い10カ国(総合順位133位から124位まで)

10位 カザフスタン 38(2016年順位127位)
9位 ラゴス 39(117位)
8位 バンガロール 42(132位)
7位 カラチ 44(127位)
4位 アルジェ 45(127位から変動なし)
4位 チェンナイ 45(127位から変動なし)
4位 ムンバイ 45(131位)
1位 キエフ 47(118位)
1位 ブカレスト 47(122位)
1位 ニューデリー 47(126位)
(アレン琴子、英国在住フリーランスライター)

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