銀座のママ直伝「モテる男の条件」は、
お金を引き寄せる条件でもあった。

以前、銀座の高級クラブのママから、モテる男の3条件を伺いました。なんだと思いますか?

(本記事は、菅下清廣氏の著書『今こそ「お金の教養」を身につけなさい 稼ぎ、貯め、殖やす人の”37のルール”』(PHPビジネス新書)の中から一部を抜粋・編集しています)

ネタばらしをする前に、まずモテない男の3条件からご紹介しましょう。心して聞いてください。

第1に、ケチな男。
第2に、威張る男。
第3に、下品な男。

ものすごいお金持ちには、実はケチな男も多いです。高級クラブで、テーブルに知らないお酒が置かれたら、「俺はこんなもの注文していない」と口を尖らせる。

働いている人たちも忙しいのだから黙ってもらっておけばいいのに、「伝票に書かないで」といちいちうるさい。そんなケチをつけるなら、高級クラブでなく居酒屋でいいのに、格好つけて銀座に来ます。こんなお金持ちは、モテません。

それから、どんないい会社に勤めていても、「俺は○○に勤めているんだ!」などと言うのもアウトです。下ネタも当然ダメ。いくらお金があっても、こんな条件が揃っていては、相手は全然楽しくありません。

さて、次に、モテる男の3条件。

第1に、気前のいい男。
第2に、優しくてマメな男。
第3に、知的でオシャレな男。

よくご覧ください。モテない男の逆ですね。給料がさほど高くなくても、気前のいい男はいます。財布の底をはたいても、素敵な女性にはご馳走するくらいの度量がほしい。すぐに「割り勘」をもちかける男より、よっぽど女性の目には男前にうつります。

それに、気前のいい男はお金に好かれますから、こういう男性はじきにいい洋服を買えるようになります。お金に好かれれば、知的財産を磨くこともできるので、会話もスマート。下品な話なんてしませんから、女性に好かれます。

気前が良く、マメで知的。銀座でモテる男性の条件として紹介しましたが、このような人は結果として、お金を引き寄せる要素も兼ね備えていると言えます。

で、こういう話をすると、「いい男の条件」や「マメと言われる男性がしていること」なるものを読み始める人がいます。でも、やっぱり実践しないとダメです。

本を読んでいても泳ぎ方は身につかないように、本を読んでも「気前の良さ」や「マメさ」はにじみ出ません。海に飛び込まないと、泳ぎは覚えられないのです。

私も数々の失敗をしました。一番痛かったのは、バブル時代に億単位の不動産に投資したとき。最も高値のときに投資してしまいました。その後、すぐに「天井を打った」と察知したのですが、もう買い手はいません。

値段はいくらでもいいからとにかく売る「成り行き」でなんとか売り抜けましたが、金額は言えないほどの大きな損をしました。でも、いやな思い出ではないです。天井を打ったと察知することができ、きちんと損切りできましたから。「まだ上がらないな、まだかな」などと思いながら持っていたら、いまごろは紙くずになっていたでしょう。

ちなみにバブルのとき、私はゴルフの会員権も持っていました。1枚数千万円の会員券です。これも危険を察知して、とっとと売りました。

脱線しそうな電車は、早く察知して降りなければいけません。いま自分がダウントレンドにいるか、アップトレンドにいるか、その判断は実体験から生まれます。宝くじのように、まぐれで当たるものではありません。

お金持ちへの道のりは、本の上で歩むことはできません。異性にモテる道も、お金持ちへの道も、大いに実践して、大いに失敗してください。

お金持ち,富裕層,ツキ
(写真=PIXTA)

菅下流「ツキ・マネジメント術」

お金持ちには、ラッキーカラーがある。
「このネクタイの日はなんとなく上手くいく」
という感覚を、大切にしよう。

人には、ツキのある人とツキのない人がいます。特に株の世界では、ツキがなければ勝つことができません。

相場師は、金融や経済の勉強のみならず、生活のうえでツキをマネジメントします。でもビジネスの世界でも、ツキがある人にはよい情報や人、そしてお金が回ってきます。

ここで、菅下流の「ツキ・マネジメント術」をご紹介しましょう。
まずツキを呼ぶ色・数字・服装・小物等をもつことです。自分に似合う色、幸運をもたらす数字などを知り、服や小物などで身に着けます。

色や数字に、正解はありません。「このアクセサリーをつけていると力が湧いてくる」といったように、自分の感性で選べばいいのです。

ラッキーカラーやラッキーアイテムなどと聞くとバカバカしいと思う人も、「このネクタイをしている日はなんとなくうまくいく」「このハンカチを持ち歩く日は交渉で負けない」くらいの感覚は、あるのではありませんか? この感覚を、大切にしてください。

川口順子元外相は、大事な会議のとき、必ず赤い服を着るといいます。おそらく自分のラッキーカラーは赤、ということなのでしょう。赤い服を着るということが、ここ一番の「気合い」「気持ち」につながり、いいエネルギーを呼び込みます。

でもなぜか、日本のビジネスマンは、見た目にこだわる人にあまりいい印象を持たないようです。

「オシャレに気を遣うヒマがあったら仕事をしろ」と言う人がいますが、私は彼らに、「そんなことを言うヒマがあったら、鏡を見ろ」と言いたいです。

もしもあなたの上司が「いいスーツを着て、無駄遣いするなよ」とか、「いつも髪型をキメて、格好つけすぎだ」「男のくせに鏡ばかり見るな」なんて言ってきても、相手にせずにせっせと身づくろいしましょう。

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「健康」がツキを呼ぶ最も大切な要因

洋服やアクセサリーだけでなく、顔そのものもツキを呼びます。
「笑う門には福来る」といいますが、笑顔は人の心をつかみます。周囲に、いい人が集まってきます。

ですから私は「社員が笑顔の会社は投資すべき」と言っています。社員がそろってニコニコとしている会社は、社員が必ずいきいきと働いているので、いいお客さんがつき、いい情報がもたらされ、結果としてお金が循環するからです。

私は以前、二ヶ月間集中して歯の治療をしました。虫歯を治療しただけでなく、歯並びを矯正したのです。少々コストがかかりましたが、歯並びが綺麗だと評判です。

また私は、大事な顧客に会う前は、必ず理容院に寄ってシャンプーをしてもらいます。月曜から金曜まで毎日行ったこともあります。
シャンプーとセットで、1回数千円かかりますから、これまた結構なコストがかかります。でももったいないとは思いません。悪い印象を与えるのは、相手にとっても失礼ですし、何よりも汚い髪にはツキが寄ってきません。

相手はまず、あなたの顔を見ます。歯並びが悪い、髪の毛が乱れている、肌が荒れている、目が充血しているといった要素は、ツキを逃す要因になります。ことある度に鏡でチェックしてください。
美男美女だったらいい、というわけではありません。男性は知的でたくましいツラ構えを、女性なら上品でチャーミングさが漂っていたら理想的です。

そして、ツキを呼ぶ最も大切な要因は、健康です。

毎日、健康にグレードをつけることをオススメします。私は毎日、自分の健康度を「グレード1」から「グレード10」の段階に分けて評価しています。平均は「グレード6」から「グレード7」です。「今日もバリバリと仕事ができそうだ」という日が、このグレードです。「グレード8」ならエクセレント、「グレード9」「グレード10」はこれ以上ない絶好調の状態です。

一方、体が万全でない「グレード5」の場合は、私はすぐにクリニックにかけこみ、ケアを受けます。

風邪はひき始めに直し、「グレード5」以下にしないこと。風邪をひいた後ではなく、予防にお金をかけましょう。

菅下 清廣
スガシタパートナーズ株式会社代表取締役。国際金融コンサルタント、投資家。立命館アジア太平洋大学学長特別顧問。