お金持ちは、プライベートを愛す。
いい人生を送るために必要なのは、
相場と同じで「売り買い休む」。
稼ぐ人は、プライベートとビジネスをはっきり分けています。

たとえば私は、原則として土日は仕事をしないと言いました。同窓会はお断り、冠婚葬祭も選んでしまい、よほどでなければ出ないようにしています。

(本記事は、菅下清廣氏の著書『今こそ「お金の教養」を身につけなさい 稼ぎ、貯め、殖やす人の”37のルール”』(PHPビジネス新書)の中から一部を抜粋・編集しています)

社会人や学生向けの講演会など、なかにはやむなく土曜にお邪魔することもありますが、本当はやめてしまいたいところです。元首相の岸信介氏も、「自分の人生を豊かにするためには、不義理をしろ」と言っています。首相になるような人は、平日は忙しいに決まっています。だからこそ、余暇日を大事にしたのだと思います。

人間にとって一番大事なことは、健康で長生きすることだと私は思います。健康で長生きすれば、より長く、この世界を楽しめます。次々と変わる世界をこの目で見て、体感できる。新しい人との出会いに喜び、新しいツールに感嘆し、(私の好きな)新しい映画をたくさん見て、(やっぱり私の好きな)新しいホテルに泊まることができます。

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(写真=PIXTA)

生活設計に「休む」という時間を組み込む

さんざんお金についてお話ししてきましたが、お金があろうが無かろうが、究極の目的は、健康で長生きすること。お金があった方が、豊かで長い人生を送りやすい、というだけの話です。

そのためには、自分の生活設計の中に、ただ働くだけではなく、あるいはただ楽しむだけでもなく、「休む」という時間を組み込むことが必要です。

相場の世界には、「売り買い休む」という言葉があります。相場の世界で儲けるなら、「売った」「買った」ばかりやっていたら駄目。上手くいきません。どこかで休まないといけない。これが相場の三原則と言われています。

人生も同じで、いかに休みを入れるかが大事です。世の中には、根っからの「仕事好き」がいます。土日も関係なく、辛いとも苦しいとも思わず、働く人たちです。

しかし私に言わせると、土日に仕事をしているようでは、長生きはできません。どんなに仕事が楽しくても、プライベートの時間が確保できなくなったら、健康に害が及びます。

プライベートがないと言えば、政治家や歌舞伎役者はその典型例です。仕事を頑張って、テレビで注目を浴びるようにまでなったら、プライバシーがなくなります。自分や家族だけの時間や場が少なくなります。

力士でも芸能人でも、人の目に常にさらされている職業の人は、早死にしている割合が高いと思いませんか? なかには、土日もなく働いて長生きする怪物もいますが、たいてい、顔の有名な人は早死にしているように感じます。

だから私は、原則としてテレビには出ないようにしています。プライバシーを保つということも、休息の一種だと考えているのです。プライバシーがなくなると、どこに行っても第三者の目が気になり、休息できなくなります。

人間は、休まないと駄目なのです。長者番付に載るなんて、もってのほか。そんなところで名前を売ってしまったら、一般人にも関わらずプライバシーが減って、余計なストレスが増えるだけです。

あなたがお金持ちになっても、大丈夫。長者番付に名前を載せたくなければ、載らないで済ます方法、あるいは目立たなくする方法もあります。

大事なことは、名誉や権力よりも、豊かな人生を送ること。お金はその手段です。年収が何十億円あっても、ストレスが溜まる人生では意味がないと思いませんか。

目立つ人生ではないけれど、良質で豊かな人生。そんな「ハイクオリティ、ロープロファイル」の人生を、私は目指しています。その手段が、お金です。

「長者番付に載りたい」といきまいて、実際に載ったとしても、後半の人生はヘトヘト、身体もボロボロ、では、あまりに惜しいと思います。

『『今こそ「お金の教養」を身につけなさい 稼ぎ、貯め、殖やす人の"37のルール"』PHPビジネス新書( 2013/5/19)画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします
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お金持ちは「稼げる場所」に身を置く

お金持ちは、「稼げる場所」にいる。
あなたがいまいる場所は、「稼げる場所」か?

これまで、お金を稼ぐ人の使い方や貯め方についていろいろと述べてきました。では一体、どうしたら稼げる人になれるのか。最大のポイントは、「お金を稼げる職業に就く」ということでしょう。こう言うと身も蓋もなく聞こえますが、やはり稼げる場所とそうでない場所があります。まずは、稼げる場所に身を置きましょう。

パナソニックとか日立のような大きな会社に入っても、一般企業であれば人の二倍も稼ぐことはできません。会社を辞めて起業でもすれば稼げるようになるかもしれませんが、普通に勤めたままでは、人並の収入しか見込めません。普通の人よりたくさん稼ぐには、たくさん稼げる職業に就くことです。

いま就職活動や転職活動をしている方は、給料の高い会社を選びましょう。もし「お金を稼ぐこと」が目的なら、いわゆる「有名企業」より「給料の高い個人商店」を選ぶことです。

前述の通り、私は学生の頃から「将来はお金を稼ぎたい」と思っていたので、お金がお金を呼ぶ世界、相場の世界を選びました。若いころからの読書を通じて、相場の世界があることを知っていました。

きっかけになった作品は、獅子文六の小説、『大番』。他にも、黒岩重吾や梶山季之が書いたものも、学生時代によく読みました。
黒岩重吾という人は元証券会社にいた人で、証券の世界やビジネスの世界をリアルに描いています。また、梶山季之は『黒の試走車』で、自動車業界を舞台に、日本で初めての産業スパイ小説を書き一世を風靡した人です。

彼らのビジネス小説をかなり読んでいましたので、社会に出る前からビジネスの世界や証券の世界というものをある程度わかっていました。それで、就職するときに証券会社を選んだ。これがお金持ちの道の第一歩です。

でも、お金持ちになれる業界だとしても、自分の性格に合っているかは考慮した方がいい。私の場合、同じ金融業界でも、銀行マンには向かないと思ってやめました。

人のお金を数えて、一円合わないと帰れないような仕事は、営業タイプの私には正直合わない。でも、自動車や家電を売っているのではお金は稼げない。ならば、と株を売る商売に進みました。ちなみに、当時は気付いていなかったのですが、株よりももっとお金を稼げる道がありました。商品先物取引です。

金・銀や小豆なんかの商品を扱う取引ですね。株の世界は「兜町(かぶとちょう)」と言いますが、商品の世界は「蠣(かき)殻(がら)町(ちょう)」と言います。東京・日本橋の兜町から鎧橋を渡った先の地名なのですが、これは株よりずっと激しい世界でした。

梶山季之が、『赤いダイヤ』という小説で相場の世界を描いています。赤いダイヤというのは、小豆のことです。私も学生の頃にこの小説を読んでいましたが、当時はピンと来ませんでした。あとから知りましたが、商品先物取引の世界は、株とは比べ物にならないほど「切った張った」の世界だったようです。当時、証券会社は株屋と呼ばれていましたが、商品の世界と比べると、少しだけ品が良かったのを覚えています。

私のように小説を読んで「稼げる場所」を探すのもよし、世の中の流れに目を光らせて、「次はどこの業界が儲かるか」を見極めるのもよし。

とにかく、いま自分がいる業界・会社が、本当に一番稼げる場所なのかを、一度考え直してみてはどうでしょうか。「いや、ここでは全然稼げない」とわかっているのなら、無理してそこにいる必要はありませんね。恒産を貯めて、そこから飛びたちましょう。

私にとっては、株屋を選んだことが結果的にはお金持ちへの第一歩となりました。でもそこで満足せずに、退職や別会社への転籍など、いい話と思ったら迷わず飛び込みました。儲かる業界を選んだら、次のチャンスを探し、見つけたら逃がさない。その繰り返しが必要です。

菅下 清廣
スガシタパートナーズ株式会社代表取締役。国際金融コンサルタント、投資家。立命館アジア太平洋大学学長特別顧問。

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