LINE <3938> は5月1日、同社の運営するコミュニケーションアプリ「LINE」のアプリ利用者を対象に、「LINEのグリーンウィーク」と題したキャンペーンを開始した。アプリ上で「みどりくじ」と呼ぶくじを友達同士で送り合い、当選すると最大100万円が当たる。総額5億円の太っ腹キャンペーンがネット上で話題となっている。
結果報告やキャンペーンへの不満等 ネットの話題の中心に
「LINEのグリーンウィーク」は4月27日にWebサイトで発表され、5月1日より「みどりくじ」が配布される。ユーザーは付与されたみどりくじをアプリ上で友達へ送る。送った友達が当選した場合、当選金は送ったユーザーと受け取ったユーザーで半額ずつ支払われる。当選金は1等100万円が7本から5等の100円が300万本まで総額5億円以上となる。
5億円以上をユーザーに配布する太っ腹キャンペーンに見えるが、LINEにも思惑がある。アプリの利用を促す事も一つであるが、それ以上に重要なのが、LINE Payの加入促進である。当選金額はLINE Payの残高として支払われる事となっており、LINE Payアカウントを保有していないと当選金は受け取れない。またくじの開封には利用規約に同意する必要があるが、同意を行うとLINE Payアカウントが作成される仕組みとなっている。
ネット上では「みどりくじ」の当選結果の報告が相次ぐ。一方で半強制的なLINE Payアカウントの開設への違和感を訴える声も上がっている。アカウントの開設自体に費用は掛からないが、利用規約を読み飛ばして同意をしてしまうユーザーも少なくない。また、LINE公式アカウントも注意を促しているが、偽アカウントに関する情報もネットを飛び交っている。
LINEは過去にも同様のキャンペーンを行っている。昨年12月27日~1月3日にかけて行われた「LINEのお年玉」、3月23日~4月1日にかけて行われた「LINE桜くじ」に続く第3弾キャンペーンとなる。これまでのキャンペーンでは対象となる特定の有料スタンプを購入する事が参加の条件となっていたが、今回は全ユーザーを対象にしている。ネット上での話題が盛り上がるのも必然と言える。