「Amazon被害者指数」なるものをご存じだろうか。Amazonに利益を押されている小売業者を、その日の株価や浮動株に対する空売り残高比率に基づいてリストアップしたものだ。
近年の指数をみるかぎり、小売業者はAmazonに押され気味という印象を受けるが、空売り残高比率が高いほど、上昇局面で株価が高騰する確率が上がるともいえる。

国際小売市場を脅かすAmazon

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(写真=Thinkstock/Getty Images)

この指数は、市場統計調査会社、ビスポーク・インベストメント・グループ が、特定の小売業者の株価の値動きを数値化し、小売り業者株に資金を投じている投資家向け指数だ。2014年から毎日更新している。

世界小売市場で猛威をふるうAmazonとの比較を、各小売業者のパフォーマンシス指針にしている点がユニークだ。

インターネットの普及によってAmazonが小売市場に与えた影響は、衝撃的なレベルに達している。デロイト・トーマツが発表した「国際小売業ランキング」 の最新版では、米老舗大手のウォルマートやコストコ、仏カルフールとともに、初のトップ10入りを果たした。2015年の収益は792億6800万ドル(約8兆9834億円)、成長率は13.1%と、トップ10中、米薬局チェーン、ウォルグリーン・ブーツ・アリエンス(成長率17.3%)に次ぐ飛躍を見せた。

米総合小売り大手間でもパフォーマンスに差がある?