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投資の応用
Written by 谷山歩 123記事

筆者が考える3つのケース

なぜ「PER100倍超」でも株価が上昇するのか?

株式投資の世界には「PER」という非常に有名な投資指標が存在する。株価が今現在、企業の利益に対してどのくらいの水準なのかを数値で確認できることもあり、多くの投資家によって使用されている。

一般的にPERは低いほど良いと思われているが、実際の株式市場では、PERが高い銘柄でも株価が上昇しているものも数多く存在している。また低PERのままいつまでも投資家から見向きもされずに放置されている銘柄が存在するのも事実である。

そこでPERの高い銘柄はなぜ変われるのか、その理由をご紹介する。

PERとは? 簡単におさらい

株価,PER,割高
(写真=PIXTA)

PERは、以下の式で算出する。

PER=株価÷1株あたり利益(企業の純利益を発行済の株式総数で割った値)

これにより今の株価が利益に対して割安か割高かを一目で判断することができるようになる。

例えば、ある企業の純利益が5000万円で株式総数が10万株、今の株価が5000円なら上記公式にそれぞれの数値を当てはめるとPERは10倍ということになる。

業種別での平均値が異なるという点はあるものの、一般的には15倍以下が割安であり、低いほど投資妙味があるとみなされる(赤字の場合のPER数値が0は除外)。

一方で50倍、100倍といった超割高な株も存在する。なお業種別でのPER数値の平均はJPXのサイト(http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/04.html)で確認が可能だ。

こうしてみると、「では数値のできるだけ低い株を買って、高い株は売ればいいんだな」と思ってしまいがちだが、株式市場はセオリー通りにはいかない場合が多い。

このPERに関しても例外ではない。PERが高くても株価が上がるケースがいくつもあることを知っておきたい。

PERが超割高でも買われるケース1

――上場後直後で短期資金が流入

(以下PER数値はYahoo!ファイナンスの個別企業ページより引用)

1つめのケースは、企業の成長性に期待した資金が株式に流入することで起こる。

特に東証マザーズのような新興市場において、人気業種(ネット系)で時価総額の小さな企業の場合、短期の資金流入により株価が実際の企業の実力も高く評価されることがある。

一つ例をだすと、5月24日、ユーザーローカルという企業がストップ高まで買われた。この企業の予想PER数値はすでに142.68倍である。

上場直後の成長性の高い企業の場合には、現在の予想PERに関係なく資金が流入がする。さすがにもう上がらないと思えても、いつのまにか株価が倍になるということも稀な例ではない。

PERが超割高でも買われるケース2
――材料で急騰

2番目のケースとしては、材料(ニュース)が出ることで現在の業績を無視した株価の上昇によるものだ。再び5月24日の例となるが、名証セントレックスに上場している21LADY <3346> という企業がストップ高まで買われた。同社は、同日の終値ベースでPERが221.53倍である。

さて、この企業がなぜ買われたのか理由を探しても何もでてこない。適時開示などで企業が何かしらのIRを出している場合には材料として株価も上がるが、何もIRを出していないのだ。

筆者の個人的な考えだが、ここ数日の株式市場では「低位株」が賑わいを見せている。つまり株価が300円台以下の値段の安い株が賑わいを見せているのだ。

きっかけはライザップグループの業績拡大期待とその傘下企業の業績改善期待、それから株主優待のド派手な拡充である。それにより株価が100円台だったマルコ、300円台だったジーンズメイトなどが軒並み株価を急騰させた。

21ladyも低位株盛り上がりに連れ高しているのではないかと筆者は見ている。材料により利益に何の変化もない企業の株価が動くこともあるのである。

PERが超割高でも買われるケース3
――株主優待が株価押し上げ

3つめのケースとしては、業績やニュースに関係ない要素によって株が買われ割高になるケースがある。中でも代表的なのが株主優待を実施している小型株である。

典型的な例を出すと、魚喜という企業が存在する。現在PERは206.39倍であるが、長期のチャートを見てみると株価が2014年以降右肩上がりであることがわかる。

この企業は業績自体は振るわないものの、株主優待という個人投資家から人気の制度を採用していることで、小口の投資資金が常に流入しているものと思われる。そのため、株を売る人間よりも買う人間の方が多く、株価が割高でも上昇を続けることになる。

特に人気の優待を実施している企業は高PERでありながら株価が上昇することも多いため、目をつけておくと良いだろう。

株は人気投票 低PERにこだわるな

株式投資のための資金は「人気の企業」に集中する。人気のある企業の株はPERに変動されることなく、市場に出回る資金が一斉に集まるので株価も日を追うごとにどんどん上がっていくのだ。

人気となった理由が実現して、業績も修正されれば将来的に今割高となったPERも本来の適正な数値へと改善されることだろう。

現在、低PERの銘柄を選んで投資するのも一つの方法ではあるが、将来を見据えたうえで高PERの銘柄へと投資することを考えると、思わぬ爆上げ銘柄をつかむことができるのかもしれない。

谷山歩(たにやま あゆみ)
早稲田大学法学部を卒業後、証券会社にてディーリング業務に従事。Yahoo!ファイナンスにてコラムニストとしても活動。日経BP社の「日本の億万投資家名鑑」などでも掲載されるなど個人投資家としても活動中。個人ブログ「インカムライフ.com」。著書に「超優待投資・草食編」がある。

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