日経平均株価の25日終値は、前日比97円55銭安の2万1707円62銭となり、17営業日ぶりに下落した。10月22日に行われた衆議院選挙に向けて、日経平均株価は1996年以来となる高値圏水準まで上昇し、10月24日までに16連騰を記録した。

日経平均株価が2万1000円台で推移し、日本の株式市場は好調な地合いが継続している。株式投資に興味を持ったものの、「いつ株を買えばいいのだろうか? 株式市場はどこまで株価が上昇するのだろうか?」と思っている方はいないだろうか。

日経平均が好調でも保有銘柄が上がるとは限らない

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(写真=PIXTA)

東京証券取引所に上場する企業は、東証一部や二部、JASDAQ(ジャスダック)、マザーズと分かれていて、一部と二部は比較的大企業向け、ジャスダックとマザーズは新興企業向けという風に区分されており、それぞれの市場に上場するための要件が決められている。

日経平均株価が高値圏にある今、株式市場は好調そのものに見えるかもしれないが、数千にものぼる上場銘柄すべての株価が高いわけではない。東証二部やジャスダック、マザーズに上場している個別銘柄の株価が好調だとは言い難い。というのも、代表的な新興市場である東証マザーズ指数は、日経平均株価が連騰しているにも関わらず株価がほとんど動いていない。

上場市場によって株価上昇に違いが生じているため、保有株が軟調に推移していて、地合いを良くないと感じている個人投資家も多いのではないだろうか。

株式投資で儲けるために 株価水準が割安なのか割高なのかを判断する

株式投資の基本は、今後株価の上昇が見込めそうな銘柄を安い時に購入し、高くなったら売却すること。株価が上昇する可能性がある銘柄を探すことができても、株価が高い時に購入すれば高値掴みになる恐れもある。株価が割安な時にできるだけ購入した方がよい。

株価水準が割安なのか割高なのか、株を売買するタイミングを判断するためには、売買のタイミングを分析するテクニカル分析を活用した方がよい。テクニカル分析では、過去の株価の動きをグラフ化したチャートを利用し、過去の株価の動きから今後の株価の動きを分析することができる。

株価チャートは、株価の方向性を分析することができるトレンド系のテクニカル指標と、株価の買われ過ぎ、売られ過ぎといった過熱感を分析することができるオシレーター系のテクニカル指標に分けられる。現在のように日経平均株価が高値を更新し続ける状況、どの程度過熱感があるのかを把握したい場合には、オシレーター系のテクニカル指標を利用するとよい。

オシレーター系の代表的なテクニカル指標に「RSI(アールエスアイ)」がある。RSIは、過去一定期間の株価の上昇幅と下落幅における、上昇分の割合を表している。株価が買われすぎになれば数値が高くなり、売られすぎになれば数値は低くなる。0%から100%の数値で表され、一般的には「30%以下になると売られ過ぎ」「70%以上になると買われ過ぎ」とされている。

例えば、日経平均株価は10月23日現在、15連騰という記録的な株価上昇をこなしてきただけにRSIは100%に到達している。一方で、ここまで小動きだった東証マザーズ指数は44%となっている。日本の株式市場の中でも、割高な市場がある一方で、割安な市場もあることがわかる。

どちらが割安で割高かは、数値を見れば明らかだが、株式投資に絶対はない。テクニカル分析で株価が割高だからと言って値下がりするわけではない。「株価が上昇するなら今からでも買おう」などと考える人も出てくるため、株価はさらに上昇することもある。必ずしもテクニカル分析通りに株価が動くというわけではない点は肝に銘じておきたい。

株価チャートを活用して自分で分析するわけだから、見る人によってその分析内容は異なる。そのため、テクニカル分析を行ったからといって、株価の動きを100%正確に予測できるわけではない。しかし、多くの個人投資家がテクニカル分析を行って売買タイミングを分析し、株の売買を行っている。適当に株の売買を行うのであれば、テクニカル分析を活用することで損をすることは何もないはずだ。

テクニカル分析で利益を大きくすることは可能だが、損失が発生する事態をできるだけ避けることもできる。株価が高値圏にある時こそテクニカル分析を株式投資に活用し、損失が発する事態を避けるべく、リスクをできるだけ低減した株取引を行うことが大切になるのではないだろうか。

横山利香(よこやまりか)
国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)。ファイナンシャル・プランナー。相続士。WAFP関東理事。「会社四季報オンライン」や「All About株式戦略マル秘レポート」での連載や、ヤフーファイナンスの「株価予想」でもマーケットコメントを執筆する等、株式投資や不動産投資といった投資や資産運用をテーマに執筆、メルマガ発行( http://yokoyamarika.com/9zu1 )、講演活動、株塾を行う。

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