2017年夏のボーナスは5年ぶりに減少する見通しとなりそうだ。日本経済新聞社がまとめた賃金動向調査の中間集計によると、全産業平均の支給額は前年比2.75%減の83万9560円とのこと。

企業業績の改善などから、支給額はリーマン・ショック前の水準を確保してはいるものの、円高の逆風で業績が振るわない自動車をはじめとする製造業が支給額を減らしたことが響き、結果としてマイナスに転じたものだ。

収入が増えないことを考えれば、なおさら有効活用が大切になる夏のボーナス。貯金をするにしても、少しでも金利の良いところを選びたいものだ。

新生銀行のスタートアップ円定期預金が見逃せない

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(写真=PIXTA)

様々なキャンペーン金利がある中で、新生銀行のスタートアップ円定期預金を見逃すわけにはいかない。この商品は、口座開設月を含む当初3ヵ月目の月末日20時までの個人顧客を対象にしている。

例えばインターネットで3カ月ものを1口30万円以上購入した場合、当初3カ月の金利が年0.50%になるというものだ。この金利は当初3ヵ月間のみ適用となり、満期日には円普通預金に入金され、以降は円普通預金店頭表示金利が適用されることになる。

オリックス銀行の「夏の特別金利キャンペーン」

オリックス銀行は2017年6月1日から7月31日までの間、夏の特別金利キャンペーンを展開している。インターネット取引専用預金の「eダイレクト預金」で300万円以上1000万円未満の「スーパー定期」を組むと、1年ものが年0.25%、3年ものが年0.35%の金利になる。

また、「eダイレクト普通預金」口座を新規に開設し、キャンペーン対象の「eダイレクト定期預金」を100万円以上新規に作成すると、さらに現金が1500円プレゼントされるという。

じぶん銀行の「夏のボーナスフェア2017」

じぶん銀行は、三菱UFJ FGとKDDIが共同出資して設立したインターネット銀行。2017年6月1日以降に新規口座開設した顧客は、取引時に表示される「利用可能なキャンペーン・プログラム」で「デビュー応援プログラム(3ヶ月もの円定期預金)」を選択すると、通常金利である年0.04%に年0.46%の上乗せ金利を得ることができる。

上乗せ後の金利は年0.5%という高いものになる。なお、「ケータイバンキング」からはこのサービスを利用できないので注意が必要だ。

地方銀行のインターネット支店も魅力

地方銀行の中には、銀行が近くになかった場合でも、インターネットを通じて全国どこからでも利用することができる「インターネット支店」を設けているところも多い。そしてこれが、なかなかの高金利を提供してくれる、魅力的な存在なのだ。

たとえば愛媛銀行のインターネット専用「四国八十八カ所支店」には、100万円限定、1人1口のみの「だんだん定期預金」というのがあって、1年もので年0.3%の金利が得られる。

また、トマト銀行の「ももたろう支店」には、「スペシャルきびだんご定期預金」という1年ものが用意されていて、1人あたり100万円を限度に0.25%の金利が付与される。さらに、香川銀行の「セルフうどん支店」にも、100万円を限度とする1年ものの「超金利トッピング定期預金」というのがあって、やはり年0.25%の金利が付されている、といったぐあいだ。

営業地域さえ合えばより高金利を狙うことも

大阪府、奈良県、和歌山県を営業地域にしている、大阪市が本店の「ミレ信用組合」の組合員になると、金利優遇型定期預金の「スーパーみらい」に10万円以上1000万円以下を預けた場合、1年ものと2年ものなら0.345%、3~5年ものなら0.35%という高い金利を利用できる。

また、2017年4月1日に合併20周年を迎えた「JA防府とくぢ」では、記念定期積金の「ひしょう」と、記念定期預金の「ひやく」を発売している。「ひしょう」は契約金額が20万円以上、契約期間が2年に限られており、特別金利0.5%が適用される。

「ひやく」は1年もので、20万円以上預ける必要があるが、金利が年0.3%となっている。さらに「ひやく」と「ひしょう」を合わせて契約した場合には、年0.5%という特別金利が適用される。なお、このキャンペーンは2017年6月30日までなので、チャンスを活かすには急ぐ必要がある。

近隣の信用組合やJAなどがこうしたキャンペーンを展開しているケースも多いので、こまめに情報を集めておきたいところだ。(ZUU online 編集部)