◆ココがポイント!

・税金はいろいろな種類がある。
・税金の納め方は2通り。会社員と、個人事業主で違ってくる。
・会社員の場合は給与から天引きされ、年末調整がある

あまり意識しなくても収めている税金

私たちにとって税金は身近なもの。普段あまり意識しなくても、仕事や買い物など、暮らしのさまざまな場面で税金を支払っています。

税金は会社員と個人事業主では支払い方が違います。個人事業主は1年に一度、自ら税金を納めますが、会社員は毎月の給与から自動的に税金が差し引かれています。これを源泉徴収といい、1年間の金額などを証明した「源泉徴収票」を年末あるいは年明けに会社からもらいます。天引きだと、普段あまり意識することのない税金ですが、ぜひ一度自分で確認してみましょう。

私たちの暮らしで避けて通れない税金

毎日の生活でかかる税金の種類には、どんなものがあるのか見てみよう。ちょっとしたものにも、税金がかかっていることがわかる。

税金,種類,税金計算
(出所=『必ず知っておきたいお金の貯め方・使い方オールカラー』)

◆KeyWord

源泉徴収票
給与・公的年金など支払う者が、支払った額や徴収した所得税額を記載して発行する書類。2通作成して、1通は税務署に提出、もう1通は支払いを受けた者に交付する。

所得税はどこにかかるの?

一定期間に、個人などの経済主体が勤労・資産などによって得た収入から、経費を差し引いた残りの額を所得といい、税金はこの部分にかけられる。

収入ー経費=所得 この部分に税金がかかる

(出所=『必ず知っておきたいお金の貯め方・使い方オールカラー』)
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◆知っ得!情報

さまざまなものが経費で落とせる個人事業主
個人事業主は確定申告して税金を支払うが、その際、経費の分は自分で引けるため、その分税金が安くなる。もちろん事業と無関係なものは経費にならないので注意が必要。

(出所=『必ず知っておきたいお金の貯め方・使い方』)
(出所=『必ず知っておきたいお金の貯め方・使い方』)

税金の情報が詰まっている給与明細をチェックしよう

給与の支払いの度に受け取る給与明細、きちんと毎月確認していますか?

明細を見ると、支給額合計(額面)から多く引かれているように感じますが、きちんと確認して入ってくるお金の流れを理解することが大切です。

会社は、毎月の給与から健康保険や厚生年金などの社会保険料や、仮に計算した税額を天引きします。これらの金額はすべて給与明細に記載されているので、毎月自分がどれぐらい支払っているのかわかります。会社員の場合、額面から控除される税金は3?5万円引かれるのが一般的です。

仮に計算された税金は年末に、正しく計算し直します。これを年末調整といい、生命保険料の控除なども、このときに行います。計算後、払い過ぎたお金は戻ってきます

◆KeyWord

標準報酬月額
毎月の給料の報酬の月額を区切りのよい幅で区分したもの。原則4~6月の給与の平均額から求められ、9月分から翌年8月分までの社会保険料に適用される。通勤手当などの諸手当を含んだ額から算出。

(出所=『必ず知っておきたいお金の貯め方・使い方』)
(出所=『必ず知っておきたいお金の貯め方・使い方オールカラー』)

◆役立つミニ情報

年末調整ではマイナンバーの記入を忘れずに!
2015年10月から通知が始まっている個人番号(マイナンバー)制度。2016年分の年末調整の申告から「保険料控除申告書」だけでなく、マイナンバーも記入することになるので、忘れないようにしよう。

(※本記事は『 必ず知っておきたいお金の貯め方・使い方オールカラー 』(2016年10月20日発行/岡崎充輝監修/西東社)より抜粋して制作しています)

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