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2012年末以降の円安相場で、外貨取引に興味を持つ人が増えています。外貨取引と一言に言っても、外貨預金、FX、外貨MMF等ありますが、投資初心者の方がまず思いつくのは外貨預金ではないでしょうか。

給料を振り込む銀行や定期預金をする銀行を選ぶように、外貨預金も口座開設先を慎重に選ぶ必要があります。今回は外貨預金を始めるにあたって気をつけたいポイントや、おすすめの会社をいくつか紹介したいと思います。なお、ここで紹介する情報はいずれも2014年1月末時点のものであり、現在は変更になっている可能性もありますのでご注意ください。


何に注目して銀行を選ぶべきか

最初に、外貨預金の仕組みを簡単に説明しておきます。1ドル100円の時、100万円分のドルを外貨預金で買うとすると、1 万ドルを購入することができます。これを銀行に預けるのが外貨預金です。なお、預入時の為替レートには手数料が含まれているため、実際のレートに比べて割高になっています。外貨預金から得られる利益は2つあります。1つは金利収入で、この金利は対象通貨によって違います。ドルよりも豪ドル、豪ドルよりもトルコリラの金利が高いといった具合です。もう一つは為替差益で、これは購入時のレートよりも売却時のレートが円安になっていた場合に発生するもので、当然円高になれは損失となります。

というわけで、外貨預金で大事になるのは金利、手数料、為替差益です。為替差益は銀行による違いはないので、実際は金利と手数料ですね。それに対象通貨の多さ、サービス、信頼感などが挙げられるでしょうか。


金利、手数料から比較する

一般的に、各銀行の窓口で外貨預金を作るよりも、ネット専業銀行及び店舗を持つ銀行のネット部門で作ったほうが金利や手数料が優遇されています。金利、手数料込みでリターンの大きい口座を開設できる銀行を挙げると、住信SBIネット銀行、楽天銀行、じぶん銀行、ソニー銀行などがありますが、これらはいずれもネット専業の銀行です。その理由は明確で、店舗営業に比べて人件費等のコストを格段に抑えることができるからです。ネット専業銀行はキャンペーンも充実しており、楽天銀行ではドルとユーロの預け入れコスト0円、住信SBIネット銀行では、ドル口座開設の初回限定で25ドルプレゼントなど、金利優遇以外にも特徴的なキャンペーンを実施しています。


あえて店舗で開設する理由はあるのか

金利と手数料だけを考慮すれば、店舗窓口で外貨預金口座を開設する理由はないように思われます。では、店舗窓口で開設するメリットは何でしょうか。それは、詳しい人と相談しながら投資先を決めることができる点です。ネット上でも十分な情報を提供される時代になりましたが、自分の知りたい情報を見つけられるかは分かりません。それに、専門家に相談することで安心感を得られる人もいるでしょう。「銀行に都合のいい商品ばかり紹介されるからおすすめしない!」と言われる方もいらっしゃいますが、知識のない方が高金利の誘惑に負けて詐欺師に騙されてしまうくらいなら、コストは高いものの安全性の高い店舗窓口で開設するというのはありでしょう。また最近では三菱UFJ銀行が「ドルを一ヶ月窓口で預けると、年率6%の利率」という窓口限定のキャンペーンも行っています。まずは窓口で始めてみて、知識を蓄えてからネット銀行等でさらに利益を追求するというのも悪くないでしょう。


ネットバンクの安全性は

条件面ではかなり有利なネット銀行ですが、安全性はどうなのでしょうか。先日私のもとに、某銀行を名乗るメールが届きました。日本語が不自然で明らかに偽物であると分かるのですが、安全性を十分に保った上でメールのURLをクリックしました。すると、本物のログイン画面そっくりの画面が表示されたのです。もちろん、IDやパスワードを入力する箇所もありました。万が一ここに正しいものを入力してしまうと、そのデータは詐欺師の元へ送られます。詐欺師は盗みだしたデータを使って口座に侵入し、お金を盗みとってしまうのです。いわゆる「フィッシング詐欺」です。

このようなサイトを避けるためには、不自然なメールを開かないこと、IDやパスワードを他のサービスと共有しないことなどが挙げられます。しかし、だからと言ってネット銀行が特別に危険というわけではなく、店舗営業とは違うリスク管理が求められるということです。実際、ネット銀行での不正払い戻し件数よりも、キャシュカードの偽造、盗難等による不正のほうが圧倒的に多いのです。(全国銀行協会調べ)リスクはあらゆるところに潜んでいると認識し、大切な資産を守りましょう。


徹底した比較で自分にとってのベスト口座を探そう

今回は金利、手数料などのコスト面と、取引の安心感の観点から外貨預金についてお話してきました。何が自分にとってベストかよく考えて選びましょう。長期円安トレンドとも予測される今、外貨取引は大きな可能性を秘めています。

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