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歴史から学ぶお金の流れ(1)

ゼロから大富豪になった人々 歴史から学ぶ未来予測

「将来が不安でしかたがない…」
「貯金がほとんどない…」
「ビジネスがうまくいかない…」
「投資を何もしていない…」
「経済やお金のことがよくわからない…」

このうち、ひとつでも当てはまるのであれば、本書は必ず役に立ちます。私は長年、金融マーケットで未来予測を仕事にしてきました。いち早く未来を予測して、お金の流れをつかむことが、実は私の仕事です。未来予測の方法というと、錬金術のようなことと思うかもしれません。しかし、私の未来予測には秘密があります。その秘密とは、「歴史」です。

(本記事は、菅下 清廣 氏著『歴史から学ぶお金の「未来予測」』かんき出版 (2015/7/3)の中から一部を抜粋・編集しています)

菅下 清廣
スガシタパートナーズ株式会社代表取締役。国際金融コンサルタント、投資家。立命館アジア太平洋大学学長特別顧問。マーケット情報配信サービス「スガシタボイス」、株価の解説・予測が無料で読める「スガシタレポート オンライン」を配信中。

歴史を振り返って未来を予測する

歴史,お金を学ぶ
(画像=Webサイトより)

そうです。過去を制する者は未来を制するのです。現在起こっていることは過去にも起きている!経済や金融の未来を読むためには、歴史の知識が欠かせません。ですが、それは年号を暗記したり、語呂合わせのように歴史の出来事を覚えることではないのです。

「歴史を振り返って未来を予測する」

これが、私の未来予測の方法です。人類の歴史はとても長く、すべてを頭の中に入れることは難しい。

ですから、私は「歴史のターニングポイント」にスポットを当てて、そこからどういった教訓を得られるか? に焦点を合わせているのです。

歴史を遡ると、「お金の流れ」がくっきりと浮き彫りになるからです。簡単にいうと、お金の流れの先に「有望な場所(人)」があります。歴史のターニングポイントは、そのお金の流れががらっと変わった瞬間に訪れるのです。

たとえば、紛争や戦争、政権交代など、その時代の常識、前提のすべてが覆る出来事がそうです。このように、歴史のターニングポイントをみつけて、その前後を調べて推測することで、いち早く未来を予測することができます。なぜなら、現在起こっていることは過去にも起きていますから。

私たちは今、これまでに起こっていること、つまり「歴史」を学ぶことで、今と未来を予測することができます。どうかそのことを頭の中に入れておいてください。今後の世界で、日本で、何が起こるのか?

ゼロから大富豪になった人々

世界中の人口からすればごくわずかとはいえ、世界にはたくさんの大富豪が存在しています。先祖代々の資産家もいるものの、ほとんどゼロから財を成した人たちも少なくありません。

たとえば、マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏や、フェイスブックで世界を席巻したマーク・ザッカーバーグ氏、日本で言えばユニクロの柳井正氏やソフトバンクの孫正義氏、楽天の三木谷浩史氏。彼らは斬新なビジネスを考えつき、事業によって巨額の富を稼ぎ出しました。

一方、ウォーレン・バフェット氏にジム・ロジャーズ氏、それにかつてはジムの盟友だったジョージ・ソロス氏も資産家として知られていますが、彼らはビジネスというよりは、〝投資〞によって富を拡大させていったと捉えたほうがよいでしょう。とはいえ、いずれの人たちにも共通しているのは、知恵がお金を育んでいったということ。いまだかつてなかったビジネスを生み出す知恵、有望な市場を見つけ出して

買い時と売り時を見極める知恵こそが彼らの富の源泉でした。つまり、資産を築き上げるためには、相応の知恵が必要となるということなのです。逆から言えば、本書を手にしているあなたも、知恵を使えば、とても自分には縁がないと思っていた金額の富を得ることも不可能ではありません。

こう言われても、「とても自分には無理……」と躊とまど躇う人もいることでしょう。そのように最初から諦めてしまっている人たちは、知恵という言葉を四角四面にストレートな意味でしか捉えていません。

私がここで指摘している知恵とは、「知識」と「ノウハウ」からなるものです。そして、これらを別の言葉に置き換えるとするならば、「知識」は「歴史」であり、「ノウハウ」は「先見性」となります。おそらく、「知識=歴史」と言われてもピンとこないかもしれません。

しかし、「歴史は繰り返す」という言葉が延々と語り継がれてきたように、いにしえの時代からの人類の営みは同じようなことの無限ループ、繰り返しでした。

したがって、歴史を振り返って酷似した局面にフォーカスをすれば、目の前で起こっていることの結末を予見できるわけです。ゼロからスタートしてお金持ちになった人たちは、そのことを知っていたからこそ、次々と英断を下して成功を収めました。

歴史を学ぶと未来を予測できる?

さらに言えば、「ノウハウ(先見性)」とは知識を活用する方法のことです。

知識だけではまさに学者と同じで、えてして〝机上の空論〞に終始し、なかなか資産形成には結びついていきません。肝心なのは、「知識を活用して(歴史を振り返って)先見する(未来を予測する)」こと。

このビジネスは絶対にニーズがあるとか、近いうちにこの銘柄の株価は必ず上昇するというようなことを的確に予測できたからこそ、冒頭で列挙したお金持ちたちは、まさになるべくしてお金持ちになりました。そして、彼らが的確に未来を予測できたのは、過去のことをしっかりと把握していたから。つまり、きちんと「歴史」を学んでいたのです。精神的にも豊かな未来を迎えるうえでは、お金はたくさんあるのに越したことはありません。その意味では、誰もが心の中では密かに、お金持ちになりたいと願っていることでしょう。

「歴史を正しく学べば、自然と富は蓄積されていく」ということを知っていただきたいのです。もちろん、歴史の勉強といっても、学校で学んだようなことではありません。年号を暗記したり人物の名前を正確に書けるようになったりとか、そういったことよりももっと重要なものを学ぶべきです。

すでにお金持ちとなっている人と、ごく一般的な普通の人との違いは、歴史から何を学ぶ必要があるのかを知っているかどうかです。言い換えれば、あなたもそれさえ知れば、お金持ちをめざすことが可能なのです。

人は安全を求めてしまうが……歴史を遡っていると、お金の流れの道筋がくっきりと浮き彫りになってきます。日常生活のために必要な分を別とすれば、基本的にお金はその折々で最も有望なところへと流れ込んでいきます。

時代の局面ごとに、大勢の人たちが望んでいることはほぼ一致しているもので、誰もがそこが有望だと思って資金を持ち込むからです。ここで重要なのは、どういった観点から見て有望かということ。相反する2つの観点からそれは判断されます。その1つは、「安全性」という観点において。もう1つは、「利殖性」という観点においてです。

残念ながら、これら2つを同時に追い求めることはまず不可能でしょう。ハイリターンを期待すれば、おのずとリスクも高くなってくるものです。逆に極力リスクをとりたくなければ、リターンはどうしても小さくなってしまいます。

時折、安全かつ確実にハイリターンを得られるという話が持ちかけられることがあるでしょう。それらはすべて詐欺だと思って間違いありません。そのようにムシのいい話が現実に存在するなら、世間のほとんどの人たちがお金持ちになっているはずです。

とにかく、お金というものが登場して以来、人々は折々で安全性と利殖性のいずれかを求めてお金を移していきました。言い換えれば、局面によって人々が安全性を第1に求めることもあれば、利殖性を最優先することもあるということです。

大きな歴史の流れに目を向けてもそういった変遷を確認できますし、比較的最近の世の中を見つめ直しても、「確かにそう言われてみれば……」と思う動きに気づくはずです。

リスクをとるお金持ち、リスクをとらない貧乏人

たとえば、2009年10月にギリシャで政権交代が行われた際、それまで公表されてきた同国の財政赤字は粉飾されたものであることが発覚しました。

それを機に南欧を中心に他のEU加盟国でも債務危機が深刻視され始め、渦中のポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペインの頭文字をとってPIIGS(ピッグス=豚)とも呼ばれるようになりました。しかも、前年の2008年9月には米国の大手投資銀行(リーマン・ブラザーズ)が経営破綻したのに端を発し、リーマンショックと呼ばれた世界的な金融危機が発生していたので、世の中は悲観一色だったと言えます。

折しも、日本国内では民主党政権が誕生し(2009年9月〜2012年12月)、国民の期待を裏切って迷走を始めた頃でした。こうした先行き不安な状況下において、人々はとてもリスクをとってまで利殖性を求める気にはなれません。安全性の確保を最優先するのが自然で、現実にそういった動きが顕著になりました。

当時の新聞に、「リスクオフ」という言葉がしばしば用いられていたのを記憶している読者も少なくないことでしょう。

「リスクを避けて安全性を第1に考えた投資行動をとる」という人々の現象を手短に語った表現です。

その後、世界的に未曽有の規模の金融緩和が実施され、時間の経過とともに米国が主導するかたちで世界経済は次第に回復傾向を示していきました。一方、日本では民主党政権時に東日本大震災や原発事故といった災禍にまで見舞われ、まさしく〝泣きっ面にハチ〞といった有り様でした。

しかしながら、2012年月に野田佳彦首相(当時)が解散総選挙を公言して自民党への政権交代がほぼ確実となったのを機に、世の中のムードは一変したのです。自民党総裁を務めていた安倍晋三氏はアベノミクスを公約に掲げ、デフレからの脱却を絶対に果たすと宣言しました。

人々の間では、先行きが明るくなりそうだという期待がにわかに高まり始めました。そして、フットワークの軽い人々が真っ先に株式市場へと殺到し、株価は解散総選挙が決定的となった直後から急上昇に転じたのです。

それまで株式にはあまり関心を示してこなかったという人も、アベノミクス相場と呼ばれた当時の株価上昇は記憶に残っていることでしょう。人々の間で、「積極的にリスクをとって、利殖性を追求した投資行動をとろう」という「リスクオン」の動きが顕在化したわけです。

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