全国で花火大会が開かれるシーズン。楽しみではあるが、会場まで遠い、交通費がかかるといった理由から、結局行かずじまいという人も多いだろう。そこで今年はVRコンテンツとして花火大会を楽しむことを考えてみたい。現実の花火大会の臨場感や醍醐味には少々欠けるかもしれないが、駐車場探しや人ごみに悩まされることなく、自宅に居ながらして、全国の有名な花火大会を満喫できるのだから、嬉しい限りだ。

全国の有名花火大会が続々とVR化

満天の夜空に次々と咲き乱れる約2万発の花火、花火、花火。音楽・炎・レーザー光等をコンピュータ制御で組み合わせる華麗な演出。ふと横を見ればあふれる観客たちの顔、顔、顔、その後ろには多くの売店がずらりと並ぶ。

スマートフォンとVRゴーグルを使って、Virtualで参加した昨年の北海道最大の花火大会「2016年勝毎花火大会ダイジェスト版」の様子だ。
2016年勝毎花火大会ダイジェスト版
http://www.tokachi.co.jp/hanabi/pv.php

全国の花火師たちが一堂に会し、優勝をかけて技(わざ)を競い合う国内有数の花火大会「土浦全国花火競技大会」での見事な花火の数々も、360度の俯瞰で観賞できる。
http://www.nhk.or.jp/vr/hanabi2017/

また「日本一間近で見られる花火大会」といわれる「最上川花火大会」も、まるで実際に河川敷にいるような大迫力で堪能することができる。
http://tohoku360.com/news/ooishida/

その他、八景島、長岡などなど、全国各地の有名な花火大会が、動画サイトを活用して仮想現実のコンテンツを提供している。

VRで臨場感あふれる花火大会を体験したら、「次は実際に見物したい」と観光客誘致につながるかもしれないし、なにより大会そのものの知名度向上につながるだろう。それがひいては街の賑わいづくりや産業&商業の振興、地方創生にもつながる可能性は大きい。

地方の魅力を全国に発信する手段として、VRはその可能性をますます高めているといえそうだ。

専用ゴーグルで気軽に