「働きがいのある会社ランキング」をご存じでしょうか。世界数十ヵ国で展開している意識調査機関Great Place to Workが発表しており、選出企業は世界的にも高い評価を受けています。

また、有力メディアにも多数掲載されており、企業側・従業員側の双方から見ても注目すべきランキングだといえるでしょう。このランキングは従業員意識調査を基に選出されており、より事実に近いリアルな結果を表しているデータとなっています。

従業員1,000人以上のベストカンパニートップ10

(写真=nd3000/Shutterstock.com)
(写真=nd3000/Shutterstock.com)

「働きがいのある会社」ランキングは従業員数別に3つに分かれ、それぞれ20位までが発表されています。従業員1,000人以上において、まず10位から6位までを見てみましょう。

10位:良品計画
9位:アビームコンサルティング
8位:日本イーライリリー
7位:DHLジャパン
6位:モルガン・スタンレー

続いて5位から1位です。

5位:プルデンシャル生命保険
アメリカ大手の金融サービス機関を親会社に持つプルデンシャル生命保険は、ボランティア・スピリット賞という独自のプログラムを設けています。企業全体のボランティアマインドを醸成することにつながり、結果として働きがいがある企業として評価されています。

4位:ディスコ
精密加工装置メーカーのディスコです。事業経営だけでなく、働きがいの向上において専門部署を設けるなど、組織経営にも注力している点が特徴的です。

3位:Plan・Do・See
ウェディング事業を行うPlan・Do・Seeは、採用に力を注いでいます。人に投資することを惜しまない企業精神が、従業員の働きがいにつながっています。

2位:アメリカン・エキスプレス
アメリカン・エキスプレスは、社長と社員とのランチョン形式のラウンドテーブルという、従業員の生の声を直接聞く場が設けられています。ディスカッションは計23回行われ、経営陣と従業員の風通しの良さにも評価の要因があるといえます。

1位:ワークスアプリケーションズ
ERPパッケージの開発・販売を行うワークスアプリケーションズです。2015年に世界初の人工知能型ERPを製品化したという業績は、企業が社員それぞれのパフォーマンスを発揮できる環境づくりをしっかりと行い、それぞれの社員が社会に価値をもたらしているという実感、達成感を持つことができている証でもあります。10年連続選出という安定した評価が多くを物語っています。

全体的に、外資系だけでなく日本の企業も多くランクインしているのは、注目すべきところです。

従業員100~999人、25~99人のベストカンパニー各トップ5

従業員100~999人のトップ5を見てみましょう。

5位:サイボウズ
「100人いれば100通りの働き方を」という方針のもと、再就職支援にも注力し柔軟な働き方を推進しています。日本では数少ない、副業を推進している企業の一つでもあります。

4位:ネクスト
「日本一働きたい会社プロジェクト」を2008年に開始し、取り組みが浸透した結果として評価につながっています。

3位:freee
クラウド会計ソフトで知られるfreeeです。社内の行動指針である5つの価値基準は、社員の声を元に作られた言葉であり、社員自らが企業文化をつくっていくという風土が働きがいにつながっているといえます。

2位:ケンブリッジ・テクノロジー・ パートナーズ
合宿して行われる毎年恒例の全員オフサイトミーティングは、会社の将来を話し合う場にとどまらず新しいことを学ぶ場にもなっています。

1位:VOYAGE GROUP
取り組みの一つとして、社内バリスタ常駐型カフェ「Garden」の導入は特徴的といえるでしょう。半額で美味しいコーヒーを飲むことでリフレッシュとその後の仕事の効率を高め、さらには社員同士のコミュニケーションの場にもなっています。

続いて、従業員25~99人のトップ5です。

5位:リブ
創立3年でありながらリモートワークなどの柔軟な働き方が評価にもつながっています。

4位:ビューティースマイル
年に1回行われるキックオフ(社員総会)では、42人全員を表彰するなど一人ひとりを大切にする工夫がされています。

3位:アトラエ
役職の撤廃や社員同士の相互評価制度など、ユニークな取り組みが特徴的です。

2位:アクロクエストテクノロジー
社員の誕生日には全社員から1輪ずつ花を贈られるという取り組みから、温かい社風がうかがえます。

1位:マルケト
年1回行われるオフサイトイベントでの社員同士の交流が、相互理解や一体感をもつことにつながっています。

「働きがいのある会社ランキング」上位企業の特徴

ランキング上位に選出されている企業に特徴的なポイントは、大きく分けて3つあるといえます。

一つめは、経営者側と従業員側の意見交換をする場、社員全員が顔を合わせる場が設けられていることです。社内全体の風通しが良くて意見を言いやすい環境づくりに注力しているといえます。

二つめは、社員全員が一体となって同じことに力を注ぐ環境づくりがされていることです。一体感がこの会社で頑張っているのだという充実感や、社員同士の円滑なコミュニケーションにつながっているといえます。

三つめは、社員一人ひとりを大切にしていると感じられる社風があることです。これは柔軟な働き方や福利厚生を上手く利用した取り組みによってもたらされる場合が多いでしょう。社員は会社の歯車の一つではなく、個々が尊重されている存在だと本人が感じられるような取り組みが、働きがいにつながるのでしょう。

働きがいのある職場を作るために

一口に「働きがいがある」といっても感じ方は人それぞれですが、仕事に対して社会貢献ができていると感じることや社員一人ひとりが大切にされていると感じることで、働きがいがあると感じる方は多いといえます。

仕事を円滑に進めていくためには、従業員のモチベーションを向上させることで働きがいを感じられるような環境づくりが不可欠でしょう。

(提供: フクリ!

【オススメ記事 フクリ!】
ちゃんと答えられる?いまさら聞けない福利厚生と手当の違い
税金も保険料もお得に!現物給与のススメ
そもそも論!福利厚生って何であるの?
企業も社員もいいことだらけ!社宅のメリット6つ
知らなきゃ損する!社員寮の隠れたメリット