米国の大学生とその親が、大学の新学期準備に460億ドル(約5.1兆円)使う予定であることが、デロイトの調査から分かった。幼稚園から高校卒業までの子どもの新学期準備費用の約2倍に値する。

親、子ども共に準備費用を負担しており、6割の子どもが「費用の半分以上を出すつもり」ではあるものの、総体的な負担額は親の方が大きくなりそうだ。購入手段や予算に対する考え方にも差がある。

内訳で最も高額なのはコンピューターなどデジタル製品で、親によるデジタル製品への支出は平均962ドル(約11万円)、子ども自身による支出は平均687ドル(約7.6万円)だ。

費用負担の割合に、親子間で温度差

この調査はデロイトが2017年5月から6月にかけて 、大学生(新入学生を含む )米国の子どもと親、それぞれ1025人を対象に実施したもの。

欧米では9月が学校の新年度となるため、夏休み中に必要品を新調したり、何かと物入りな時期である。大学進学ともなれば衣類から電化製品まで生活用品一式を準備する必要があることから、自宅から通学していた義務教育の準備よりはるかに費用がかかるのも納得だ。
負担の割合については57%子どもが「半分以上自分で払う予定」と答えたが、「子どもが半分以上払うと思う」と答えた親は21%にとどまる。具体的な負担額の平均は親が1347ドル(約15万円)、子どもは1051ドル(約12万円)と、やはり親が少し余分に払うケースが多いようだ。単純に計算すると一家庭の平均は2398ドル(約27万円)になる。

「買い物リスト」の最優先アイテムは親、子どもともに「学習用品」と「衣類」だが、「コンピューターおよびハードウェア」と「電化製品およびデジタル・サービス」を優先アイテムとして挙げる確率は、子どもの方が高くなる。

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