出世意欲があるミドル社員は約6割———。

エン・ジャパンが運営する「ミドルの転職」が、サイトの利用者である35歳以上のユーザーを対象にしたものだが、これを「多い」と思うだろうか「少ない」と感じただろうか?

ミドルの約6割が「出世意欲ある」

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(写真=PIXTA)

ビジネスパーソンの多くは、自身の「出世」について何らかのビジョンをもっているだろう。とくにミドル世代にとっての出世は、自らの将来に大きく影響する問題だ。

調査では、「今、出世意欲はありますか?」というストレートな質問をしている。結果は、「はい」59%、「いいえ」22%、「わからない」19%となった。「出世意欲がある」と答えたミドルは約6割、「出世意欲はない」は約2割だった。

出世の先に見ているものは?

ミドル社員が出世したい具体的な理由は何だろう。「出世意欲がある」とした人の理由を、回答の多い順に紹介しよう。

・「給与・年収を上げたい」68%
・「自分がどこまで出世できるか試したい」48%
・「自己成長を実感したい」46%
・「マネジメント経験を積みたい」43%
・「仕事の幅を広げたい」40%

回答結果を年代別に見てみると、30代と40代でそれぞれ特徴が見られる。30代では「仕事の幅を広げたい(50%)」「自信をつけたい(33%)」「社会的ステータスが欲しい(25%)」「転職するときに有利だから(25%)」といった項目の割合が高く、40代では「マネジメント経験を積みたい(45%)」「将来、経営者になりたい(24%)」「役職につきたい(12%)」などが目立った。

30代のうちは、自分の可能性を広げることや転職での有利性を求める人が多いようだ。一方、40代ではマネジメント経験や役職について意識する人が増えてくる。

この差は、出世の先に見ているものの違いによるものだろう。30代では転職を視野に入れるなど、多くの人が活躍の場を見つけようとしている。そして40代では、役職につくことや経営者になることを具体的にイメージしている。

出世する人の共通項を見つける

ミドル社員たちは、どのような人が出世すると考えているのか。調査では「出世する人に共通する仕事の仕方」についてたずねている。以下、回答の多い順に紹介しよう。

・「誰かの力を借りるのが上手い」45%
・「物事の課題と背景を理解している」41%
・「ビジョンを描くことができる」37%
・「根回しが上手い」37%
・「社内政治を把握している」36%
・「問題解決能力が高い」36%
・「現場の仕事に関する高い専門スキルがある」36%
・「中長期的な計画を立てることができる」36%

同様に「出世する人に共通する人柄」についても質問している。多かった回答は以下の通り。

・「上司との関係構築が上手」67%
・「周囲を巻き込むコミュニケーション能力がある」65%
・「決断力がある」41%
・「ストレス耐性が高い」37%
・「周囲からの信頼が厚い」36%

「仕事の仕方」「人柄」の両方の回答を見ていくと、「誰かの力を借りるのが上手い」「上司との関係構築が上手」「周囲を巻き込むコミュニケーション能力がある」など、周囲との連携に関する項目が多くなっている。出世をするためには、これらの能力が重要だと考える人が多いことが分かる。

ミドルがやっておきたいこと

あなたは、「出世する人の共通項」に当てはまる人物だろうか。上に挙げたような項目に当てはまるかどうかをチェックするだけでも、自分を客観的に見ることができる。何が足りないのかを見つけることもできるのではないだろうか。

ミドル社員たちが出世の先に見ているものは、自身の理想の未来像だ。つまり、ビジョンに近づくための方法の1つが「出世」だとも言える。

ただし、ミドル世代にとっての「出世」は決して遠い未来の話ではない。新卒の頃に描いていた自身の未来像を思い出してみよう。現在とはどれくらい差があるだろうか。現実をビジョンに近づけるためには何が必要か。「出世」という切り口から、やるべきことが見つけられるかもしれない。(渡邊祐子、フリーライター)

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