昨日の海外時間には、特段の新規材料はありませんでしたが、米長期金利が低下してドル売りが強まりました。しかしNY時間午後から東京時間午前にかけては株式市場が堅調となってドル円は反発しています。
欧州時間序盤、特段の材料はなかったものの、米長期金利が低下したことから円買いが強まって、ドル円は108.90円付近まで、ユーロ円は127.80円台まで下落しました。米長期金利が下げ止まると、円は一旦売り戻され、ドル円は109.10円台まで、ユーロ円は128.30円台まで反発しました。この間ユーロドルは1.1740付近のもみ合いから1.1760台までやや上昇しました。
NY時間にはいると、寄付きからNYダウが下落したことから全般的にドル売りが優勢となって、ドル円は108.60円台まで下落し、ユーロドルは1.1820台まで上昇しました。その後米長期金利がやや反発してドル円は109.00円付近まで、ユーロ円は128.70円台まで上昇しましたが、その後再び米長期金利が低下するとドル円は108.60円台まで、ユーロ円は128.40円台まで反落しました。この間ユーロドルは1.1810台を中心とした非常に狭いレンジ取引が続きました。
NY時間引けにかけては、米長期金利に大きな動きはありませんでしたが、NYダウが上昇したことから日経平均先物も上昇し円売りが優勢となってドル円は109.00円台まで、ユーロ円は128.70円台まで上昇しました。
東京時間にはいってからは、日経平均と米長期金利が堅調に推移していることからやや円売りが優勢となっています。
今日の海外時間には、独・8月ZEW景況感調査、ユーロ圏・8月ZEW景況指数の発表と、コンスタンシオ・ECB副総裁の講演が予定されています。
昨日引け時点でのFF金利先物による年内のFOMC追加利上げ確率は約36%に低下、一回目の利上げの確率が50%を超えるのは2018年6月で変わらずとなっています。(提供:FXプライムbyGMO)
高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライム byGMOチーフストラテジスト。
【編集部のオススメ記事】
・「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
・資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
・会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
・年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
・元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)