今朝も天気は良く、夏らしい雰囲気ですが朝は鈴虫など秋の虫の鳴き声がにぎやかで「夏の終わり」という雰囲気です。株式市場も昨晩の米国市場の動きが「下落の終わり」となればいいのでしょうが、まだまだ買い戻しの域を出ないという感じで、ここから買い上がるだけの手掛かりにも乏しいという感じです。
株式市場というものは面白いもので、強気な向きが多くなると下落して、弱気が増えると底入れとなるということが多いです。そして皆弱気になると弱気の材料ばかりを探して来て弱きになり、強気になると強気の材料ばかりを探してくるということが多くなります。ということは逆に皆が弱気の時に強気になる材料を探しておき、皆が強気に時には弱気の材料を探しておいて、次に備えるということが良いのではないかと思います。
米国株が大きく上昇となり、為替も円安になったことから本日の日本市場は買い先行となりそうです。節目とみられる19,500円水準をぬけるかどうかということなのですが、単純に米国株がイベントを控えての買い戻しだけなのかどうかを見極めるということになりそうです。値ごろ感からの買いは見られそうで、売られたものの買い戻しは入るのでしょうが、積極的に上値をかい上がるということでもないと思います。
19,500円水準を抜けるか19,300円水準を割り込むかというような雰囲気です。19,500円を抜けてくれば、19,360円水準での「毛抜き底」となりそうです。それでも19,500円を超えて底入れ感が出ても、19,500円水準を挟んでの保ち合い、あるいはいったんは19,500円水準で値固めということになるのでしょう。
本日の投資戦略
米国株が高く、為替も円安となったことで買い先行となりそうです。19,500円水準を抜けてくれば底入れ感が出てくるのでしょうが、逆に抜けきれないということになると再度下値を試すということもありそうです。為替が1ドル=110円台定着ということになれば、自動車株などの買い直しが入って19500円をしっかりと抜けてくるということになるのでしょう。
ジャクソンホールでのFRB(連邦準備制度理事会)議長やECB(欧州中央銀行)総裁の講演が話題になっていますが、大きく政策が変わるということはないと思います。FRBの利上げや資産圧縮にしてもいずれは行われるということですし、ECBとしてもここからは金融緩和の終わりを考えなければならないところでもあり、日銀にしてもいつまでも国債やETF(上場投資信託)を買い続けるということでもないのですから、大きな流れとしての各国の金融政策の方向性を見ておくということで良いのだと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・
アルゴナビス
)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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