投資は株式に限ったものではない。農産物や鉱物などの先物取引や、金などの貴金属取引などがある。株ではなく、貴金属投資商品を選ぶ理由についてアンケート調査を行ったところ、投資する側の意識が見えてきた。
マイナス金利政策の影響も 関心が年々高まる
調査を行ったのは田中貴金属工業。2017年5月22日から31日までの期間に、一般消費者に向けてインターネットで調査を行った。
アンケート結果から、貴金属投資商品に期待する理由が見えてくる。まず、「貴金属投資商品への投資に関心を持った最初のきっかけは何ですか?」という質問では、29%つまり約3割が「メディアなどで投資の情報に接することが多くて」と回答している。次に多かったのが「銀行に金利に不満を感じて」19%、「世の中の景気や相場の変動によって」18%、「身近な人(家族・友人・同僚など)が投資していたのを見て」15%となった。
ここで注目したいのが、2位以下の銀行の金利や景気や相場の変動という理由が前回、前々回の調査から増えていることだ。銀行の金利への不満は前々回が10%、景気や相場の変動は同じく12%から増加している。長引く0金利政策、さらにマイナス金利により、銀行に貯蓄するよりも割のよい投資に注目が集まる中、貴金属投資商品への関心も高まっていることがわかる。
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