日中の日差しも秋の気配が見えるようになってきました。株式市場も何とも冴えない動きが続いていますが、そろそろ落ち着いてくるのではないかと思います。決定的な材料もなく、個別に値動きの軽いものが買われるというような状況には違いないのでしょうが、過度に悲観するという必要もないと思います。

逆に材料がないだけにちょっとした材料で一気に動くということもあるのでしょうが、長続きする材料なのかどうかをしっかりと見ておく必要がありそうです。個別の材料も長続きするのかどうか、株価水準の訂正というところまであるのかどうかを見極めることも必要で、乗り遅れたと思ったら、無理についていくこともないと思います。米FOMC(公開市場委員会)や日銀金融政策決定会合で金融政策の方向が見えれば当面の株価の方向も見えてくるのではないかと思います。

懸念された北朝鮮の挑発も見られず、週末の手仕舞い売りやヘッジ売りの買い戻しや買い直しが入りそうです。ただ、積極的に買い上がる材料もないことから、堅調ながらも上値が重いという状況が続きそうです。欧米の利上げなどの問題もあり、北朝鮮に対する世界の対応もあり、買い難さは続くと思います。買い戻しなどが一巡としたあとは様子見気分も強く、閑散小動きとなりそうです。小型銘柄の値動きの軽いものなどが目先筋の買いを集めそうです。

依然として方向感に乏しい展開が続きそうです。19,200円~300円水準を下値として、19,500円~600円水準を上値とするような動きが続くものと思われます。突発的なことがない限り、この水準を中心とした動きが継続しそうで、上がれば売られ、下がれば買われるということになるのだと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

週末に特に懸念された北朝鮮の挑発などもなく、米国市場も引き続きまちまちとなり、特に手掛かりに乏しい展開となりそうです。先週末のヘッジ売りなどの買戻しは入るのでしょうし、為替も円高一服となりそうですが、積極的に買い上がるという理由もなく冴えない展開が続くものと思います。日銀や年金の買い期待から先物に仕掛け的な買いが入るということもあるのでしょうが、買い急ぐこともなく上値は重いものと思います。

買わない理由も多く冴えない展開は続きそうですが、過度に悲観的になるという必要もなさそうです。結局北朝鮮の問題も直接的に売り材料となるということでもないのですし、米国のハリケーンの影響なども一過性と見られ、結局は米国の利上げや資産圧縮などを意識し、米FOMC(公開市場委員会)や日銀の金融政策決定会合が終わるまでは動き難いものと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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