前日のマーケット動向としては、北朝鮮に対する国連安保理の制裁決議の内容を踏まえ、これまでのリスク回避の巻き戻しの動きが強まり、ユーロ円が131.895円(当社レート)、カナダ円が90.662円(当社レート)を示現するなど、年初来高値を更新する動きになりました。北朝鮮は決議を拒否する姿勢を明らかにし、「米国は最大の苦痛に直面するだろう」との声明を発表しましたが、実際には武力行使は行わないとの見方が優勢であり、リスク選好の動きが強まりました。

FXプライム,高野やすのり,市況解説
(写真=PIXTA)

ハリケーン「イルマ」がフロリダ州最大の都市マイアミを直撃することなく熱帯性低気圧に転じたため、予想被害額を下方修正する動きが相次ぎました。米10年国債利回りがリスク選好の動きで2.16%台に乗せたこともあり、ドル円は110円台の大台を回復しました。

一時利食いの動きでドル円の上値追いも小休止かと思われましたが、米・7月JOLT労働調査が617.0万人増と2000年の統計開始来最高の数字を弾き出したこと、また、ムニューシン・米財務長官が年内の法人減税引き下げに改めて意欲を示したため、米10年国債利回りは2.18%手前まで続伸したことでドル円は再度上昇基調を強め、110.249円まで続伸しました。

本日の推奨通貨ペアは、ポンド円の買い戦略です。英・8月消費者物価指数が前年比+2.9%と6月につけた4年来最大の伸びに面合わせし、BOE(英中銀)が明日14日の金融政策発表でタカ派色を強めるとの見方が強まっています。前回の議事録では6対2での据え置きでしたが、5対3になるとの思惑が強まれば、ポンド買いが更に強まるのではないでしょうか。

8月3日の146.80円付近が直近の上値抵抗になりそうですが、このラインを上抜ければ7月11日高値である147.80円付近まで上値を拡大しそうです。本日の東京時間は利食い先行の動きが多少散見されるため、146.00円付近での買いに妙味がありそうです。

FF金利先物による年内のFOMC追加利上げ織り込み度は約42%、一回目の利上げ織り込み度が50%を超えるのは2018年5月になっています。

(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライム byGMOチーフストラテジスト。

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